永瀬清子の世界
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#90「クリスマス」
3 minutes Posted Dec 15, 2025 at 2:30 am.
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「クリスマス」は、永瀬さんが松木の家で暮らしていた頃に書いた短章です。12月になるとクリスマスのイルミネーションが輝き、きらびやかな夜景が見られるようになります。赤と緑と金色で彩られるクリスマスのディスプレイ。クリスマスソングが流れ、寒いながらも街全体が楽しげな空気になる頃です。ところが、「この田舎では何一つクリスマスらしくたのしげなものはない」と冬枯れて静かな日常の風景を描写します。そこには、「東の山の上にオリオンが、すばらしく新鮮に輝いているだけ」です。そのオリオンの輝きが永瀬さんの心を捉えました。東方の三博士が星に導かれてキリストのところへたどり着いたように。だからこそ「それがクリスマス。」と締めくくり、本当のクリスマスをオリオンの輝きに重ね合わせたのかもしれません。<文・白根直子>