永瀬清子の世界
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#91「冬が来るとは」
3 minutes Posted Dec 22, 2025 at 2:30 am.
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永瀬清子は、2歳から16歳まで金沢に暮らしていました。金沢の冬の思い出が「肌ざわり」、雪景色、「子守唄」などの感覚的な断片で数珠つなぎのように語られています。そうした思い出だけでなく、「母の黒いえりまき」を取り出して身につけることで「母の思いが自分のものになった。」と実感しています。ここでは、目に見え手に取れるものとしての思い出と現実が描かれているのです。さらに、このように季節を感じることは人によって違い、その違いが人格にも表れ、「人間の柱になっている」と考えているところに注目されます。つまり、人それぞれの春夏秋冬の経験をどのように感じるかの積み重ねが、人格形成につながっていくというのです。このような視点から、人も自然の一部であるということを実感させられます。<文・白根直子>