永瀬清子の世界
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#87「季節のごとく」
3 minutes Posted Nov 24, 2025 at 2:30 am.
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詩「季節のごとく」は、年老いてやがてこの世を去ることを待ち望む「私」を題材にしています。年老いていくこともこの世を去ることも季節のめぐりのように当たり前と捉え、刻まれていく〈皺〉を樹木の「年輪」のように静かに受けとめていきます。「血を注ぐ」元気がまだある「私」は、そのうち疲れから額に増えていく〈皺〉を思い、自分の終わりを思うのです。〈皺〉に象徴される年齢は、さらに打ち寄せる波にも、降りつむ雪にもたとえられ、死が訪れた時には「大地そのもののやうに冷える」のです。この詩は、老いと死を終わりではなく、自然への回帰と捉えることで、読む者に静かな慰めを与えているように感じられます。<文・白根直子>