永瀬清子の世界
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#48 「唯一の手紙」
3 minutes Posted Feb 24, 2025 at 2:30 am.
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化石として残された恐竜の足跡。永瀬さんは、その足跡の化石から恐竜に心を寄せていきます。呼び続けても届かなかった声。永瀬さんは、はるかな時を超えて友達のように恐竜の声を受けとめ、残された足跡も詩も同じ「唯一の手紙」だと書いたのです。つまり、その恐竜や永瀬さんでなければ伝えられないことを伝えようとしていると捉えたのです。永瀬さんが生前最後に出演した谷川俊太郎さんとの朗読会では、この詩を「恐竜の足跡」の題名で暗唱しています。そこには、発表した詩にはないこんな詩句がありました。 私は一生懸命泥の中に足をつっこんでいる/それが私の最後のいろいろの心の言葉や行動や想いや/そんなものをみんな語ってくれるに違いないだろうと/そう信じてひとつの足跡を残すことを考えている  恐竜の足跡を発見した人たちがいなければ、さらにこの詩を永瀬さんが書かなければ、知ることのなかった世界。いつも耳を澄まし、心を働かせていた永瀬さんの姿が、この詩からも垣間見えます。<文・白根直子>