Show notes
永瀬さんは、いくつもの春の詩を書いており、この詩もそうした一つです。四季折々の美しさを発見し書き続けていたとはいえ、春を待ち望む心は、こんなにも永瀬さんを喜ばせ詩を書かせたのかと思わずにいられません。うまく出来なかったこと、思いやりが感じられないことを甘んじて受けとめたこと、厳しい出来事を黙ってやり過ごしたことなどを耐え忍んできたからこそ、春を待ち望み、そのやさしさを存分に味わい大きな喜びとしていたのでしょう。誰かにおもねらずとも、よいことは静かにいつの間にか来るのかもしれません。いつかきっと、という気持ちを抱き続けた永瀬さんの前向きな姿とともに、自分にとっての春の訪れを願い、時に感じながら歩んでいけたらと思います。<文・白根直子さん>

