Show notes
永瀬さんは、一年を登山にたとえてこの詩を書いています。「力一杯の辛抱 力一杯の投球」の結果、苦しみや悲しみ、辛い出来事があっても、今年はよいことに出会うかもしれないという希望をもちながら新しい年を迎えるのです。詩の最初にも終わりのほうにも「一足ごとの足裏に感じるほゝえみです」とあります。この繰り返しには、去年も今年もよい年を願う希望が託されているかのようです。山に登れば降りる。生きていると平坦な道を歩くばかりではありません。頂上で見られる「遠くの海」や空の青、雲間からの光を思いながら、「力一杯の辛抱 力一杯の投球」を続ける私たち。「一月がなくては/十二月の登山はできないのです」と、よいことも苦しみや悲しみも表裏一体であると気づきをくれる永瀬さんの詩は、私たちの見方を変えるきっかけになると思います。<文・白根直子>

