間違いだらけの政治家選び ~公会計は政治家の成績表~
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第2回 選挙の時に約束することだけを信じて投票しちゃうと、僕たちはまた将来の税金を増やすことになります #2
16 minutes Posted Jun 17, 2016 at 7:25 am.
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(2015.2.17公開)
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こんにちは、公会計研究所の吉田 寛です。
会計が誤解されている。皆さん、会計って金勘定や数字合わせだと思っていませんか?
違うんです。会って功績を計る、会うに使う漢字「会」、計るというときに使う「計」。
これがくっついて会計ってできたんです。

「頼んだ仕事してくれた?」って、会って聞くんです
満足できる仕事なら、また頼めばいいんです。
満足できなければ、他の人に頼むんです。
会って功績を計る、それが「会計」なんです。政治家にもお会計をしましょう。
間違いだらけの政治家選びから、正しい政治家選びができるようになるんです。



「頼んだ仕事をしてくれた?」って聞く時に、
実は僕たちは「頼んだ仕事が何だったか?」というのを忘れているんですよ。
政治家に頼んだ仕事って、何だったんでしたっけ? 

モンテスキューっていたでしょう?
1748年とか1749年ぐらいに書いた本です。「法の精神」っていうのがあったんですね。
この本の中にですね、頼んだ仕事っていうヒントがあるんですよ。

私たちは最高権利を持っている、だから国民主権って言うんです。
でも、国民主権って言ったときに、「主権」って何だか忘れているでしょう?
投票に行くこと…だけではないんですよ。
投票に行ったときに、何を決めようと思っているのかってところが、
実は重要だったんですね。

その1つが「他人に対する強制」なんです。

強制…おまえの命を預かるぞという場合もあるんですね。
何だかわかります? これね、徴兵制のことですよ。

それから、あなたがした仕事を私によこしなさいっていうのもあるんですよ。
何かって言うと、昔はね、お百姓さんばかりが仕事をしていたというような時代だったら、
田んぼでできたお米を持っていったわけですよ。
今なら、皆さんが働いて稼いだお金を持っていっちゃうやつです。


そういう意味では、漢字はよくできていますね。
「正」という字があるでしょう。あの字ね、実は塀で囲まれた村に、
これから略奪するぞ…って言っている兵隊たちの足跡を形にしたんだって
言っている先生がいるんです。誰かというと、白川静っていう先生なんですよ。
そうすると、「正」という字が使われている文字で、
政治家の「政=まつりごと」っていうのがあるでしょう。
あれ、やっぱり略奪だったんですよ。

「専制性」というのがありました。ここで言う「専制性」って、
ただ一人が最高権力を持っている統治形態のことですよ。
こういう時は略奪を誰がするかというと、その専制と言われている君主がするんです。
「あなたの物は私の物。汝・臣民、お前の物は私の物なんだよ。
命も差し出せ。お金も差し出せ、財産も差し出せ」っていうのを君主が言うんですよ。


「民主制」とか「共和制」というのも、モンテスキューが定義してくれました。
「民主制」というのは、人民が全体として最高権力。
ここでは課税権ということにしておきましょう。
そういったものを持っているのが民主制。
日本は民主主義国家と言われているので、人民が全体として最高権力を持っている
そうすると、実は私たちが税をコントロールするんだよ。というのは、
私たちが最初に持っている約束なんです。


2014年4月1日に税金上がったでしょ。その時、皆さんOKって言っちゃった?
言っちゃったら、しょうがない。
でも、その前の税法を改革するぞ、消費税が上がるぞというようなことを言った時。
民主党が政権を取った時だったと思います。
あの時は増税必要ないって言っていたじゃないですか
それなら票を入れるよというふうにしちゃったんだけれども、
その後、何だか上がっちゃいましたよね。ちょっと悲しいですよ
じゃあ、私たちの約束は何なのだというところを確認してみようと思います。


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この前、皆さんにお話をした『代表なければ課税なし』っていうフレーズが
あったじゃないですか。あれが民主主義の基本なんです。
代表がいない人に課税をしちゃいけない。

そうなると。私たちは、どういう連中が代表を持っていないかというと、将来世代なんですよ。
今みたいに、大きな金額を子供たちにツケをまわしてるような状態、
民主主義の根本から外れちゃう
んですね。

私たち、国債を発行しちゃったじゃないですか。税収が足りないからです。
そんな状態がずっと、昭和40年から始まってるんですよ。
最初は、昭和40年に国債発行するとき、まずいじゃないかって、いっぱい議論したんですよ。

でもその後は、何が財政運営の基本かなというのを忘れちゃって、
今に至るんです。50年前から私たちはあるべき財政運営っていうのは
何かを忘れちゃったんですね。困ったことですよ。



「代表なければ課税なし」、いいフレーズですね。
私たちは「代表なければ課税なし」って言うんだから、
まず一つ、誰の代表が今いないの? というのを考えた方がいいですよ。

まず子供だよね、子供たちの明日を縛っちゃうことになるんです。
子供の明日を縛っちゃいけません。
もう一つはですね、「代表なければ課税なし」というときに、
あなたの代表がいるか、いないかが重要なんですよ。

投票に行くでしょう。 あるいは、候補者が来るでしょう。
そういった時に「あなたは誰の代表になりたいんですか?」って聞いてみた方がいいですよ。

それからもう一つ、「誰の代表なのか」をよく考えた方がいいんですよ。
あるいは、それを調べた方がいいんですよ。

どういうことを言っているかというと、
「代表なければ課税なし」って言いながら、本来代表者にならなければいけないのは、
誰の代表をしなければいけないのかって言うと、納税者なんですよ。
でも、納税者の代表っていないんですね。


多くの場合は、利害関係者の代表なんですよ。
労働者の代表とか、教員の代表とか、一部の宗教団体の代表とか、
そういった人たちが選ばれて行っているんですよ。
でも、その人たちの代表だといつかはコンフリクト、衝突を起こしちゃうんですね。

その結果、選ばれた場所は、皆さんから集めた税金の分取りをするところというふうに
なっちゃうんですよ。私たちの明日を縛らないようにするためには
納税者の代表を見つけ出さなければいけないんですよ




会って功績を計るって言うじゃないですか。まあ、私が言ってるんですけどね。
会って功績を計るというような時に、何を確認しようと言っているかというとですね、
言った言葉をそのまま信じない方がいいよということなんですよ。
やったことを見てこの人でいいのかをわかるようにしよう」というのが
実は会計の役割なんですよ。
じゃあそれがどうやって出てくるかというと、
納税者と行政との関係、これを結ぶのが「将来の税金」だったんです。

これが増えるんでしょう?そうすると子供たちの負担が増えて行くわけですよ。
そういう人に市長とか、知事とか、内閣総理大臣、任せていいと思います?
いけないよね。そういう人に辞めてもらうんですよ。
もし将来の税金を減らしているんだったら、この人には可能性があるんですね。
そういう人を見つけ出して、そういう人を育てて行く。
行政を馬鹿にしちゃってると、僕らが馬鹿にされちゃうんですよ。
僕らが馬鹿に見るんですよ。ちゃんと見ましょう。

どうすればいいの?
こうするんです。


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皆さんが簡単に手に入れるものとしては、行政の貸借対照表というのがあります。
貸借対照表というのはですね。
左側に「今、あなたは何を持っているの」っていうのを書くんですよ。
それから、右側は負債の部って言うんですけれども、
「そのお金、何処から借りてきたの、誰に出してもらったの?」っていうふうに書くんですよ。

国の貸借対照表っていうのがあるんで見てください。
平成24年度の連結貸借対照表なんかがいいと思います。
そこにあるやつを見ていると、結構でかいのは有形固定資産なんですね。

有形固定資産っていうのは公共財っていうやつです。
道路あるじゃないですか、国道、国会議事堂あるいは議員会館。
それから税金で作った建物ですよ。
そういったものですね、268兆円あるんです。
人口一億人で割ると(国民1人当たり)268万円あるんだそうです。

それ、誰のもの?

あなたのものは私のものって言う専制性だったら、それは専制君主のものですよ。
でも、今は主権と権力が分離したんから、それは主権者のものでしょう。
268兆円は主権者の貸借対照表、あなたの貸借対照表の資産になるんですよ。


それからね、この貸借対照表、資産負債差額っていう勘定があるんですよ。

これ、誰の物なんだろう?

あなた、生まれたときに国に資本金を出した覚えあります?
企業会計では純資産とか、資本金とかの勘定で処理されてたやつですよ。
これ、納税者の純資産でしょ。
そうしたら内閣総理大臣のものじゃないじゃないですか。

というわけで、二つとズッズッズと分けるんですよ。
政府の貸借対照表。まあ、ここで言ったら内閣総理大臣の貸借対照表、
首長の貸借対照表というのが出来上がるわけですね。

それともう一つ、納税者の貸借対照表っていうのができるんですよ。
この二つを結びつけるのは、主権者と権力者の関係を示す将来の税金ということになるんです。


会って功績を計るでしょ、その時、会う人はどの人というのがもう一つの問題なんですね。
この首長で良かったかなっていうんだったら、
その首長の最初の段階の将来の税金と、「今選ぼうかな、辞めてもらおうかな?」って
思っている段階の将来の税金を比べるんですよ。

増やしていたらやめてもらってほうがいいね。
減らしてるんだったら、次も頑張ってもらったほうがいいよね


私たちが良くなるっていうことは、子供の成長とよく似てるんですよ。
良くなる基本は、昨日に比べて今日はどうなのか、あるいは明日がどうなのかです。
隣の町と比べても、隣の方が条件が良かったらなかなか難しい仕事ですよ。
子供だってそうでしょ、隣の子供と比べると、ちょっといじけちゃうじゃないですか。
同じですよ。

市長にフォーカスしてあげる。知事にフォーカスしてあげる。
それから内閣総理大臣にフォーカスしてあげる。
この人がやった仕事。仕事を任せてから良くなったのか、悪くなったのか? 
そうやって比べるといいですね。

結果で判断する。会って功績を計る。
公会計って、こうやって良い首長、良い知事、良い内閣総理大臣を見つけ出すんです。
間違いだらけの政治家選び。
選挙の時に約束することだけを信じて投票しちゃうと、
僕たちはまた、将来の税金を増やすことになります。
結果を見てあげましょう。


https://youtu.be/VjWKvCcLLEk