間違いだらけの政治家選び ~公会計は政治家の成績表~
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koukaikeilab.staff
第1回 政治家を「公会計」で正しく計る
17 minutes Posted May 15, 2016 at 3:00 pm.
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新シリーズ、近日スタート!

(2015.4 公開分)



こんにちは、公会計研究所の吉田 寛です。

会計は誤解されています。ご存知でしたか?
皆さん、会計って金勘定だとか、数字合わせだと思っているでしょう?

でも、本当はそうじゃないです。

適材適所を実現する、そんな事ができるのが会計です。
『会』って功績を『計』る、
これが会計という言葉の始まりだったんです。

仕事を任せた人に会う、そして尋ねるんです。
「頼んだ仕事してくれた?」
してくれたんだったら、
またその人に仕事を頼むといいですね。

「えっ、できなかったの?」
それじゃ次は別の人に頼もうかな。

そういうことができれば、
できない人に仕事を頼むことはなくなりますね。

政治家にもお会計が必要です。

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2014年12月14日、選挙がありました。
衆議院議員の選挙です。

その時の投票率、すごく低かったんです。
53パーセント。

その前の選挙は、低い低いと言われながら59パーセントでした。
特に若い人の投票率が下がっているんだそうです。


さて、投票率が低いのは,
みんなが投票に行かないだけの問題だ…っていう声が聞えるんですよ。
私はね、ちょっと待ってって思うんです。


ここで、あっちこっちの街に増えている
シャッター街のことを考えてみようじゃないですか。

何でシャッター街になっちゃったんだろう?
何でお客さんがこないだろう? というときに、
お客さんが悪いんだとか、
地の利が悪いんだとか、
いろいろな理由はあると思うんですよ。

でも、もう一つは売っているものがいいのかな、という
考え方もあると思うんですね。
選挙の場合、売っている物が良いのか悪いのかというのは
候補者のこと
です。

例えば、皆さん甘いものはお好きですか?
ここで、食ったら確実に不味いというお店と乾いた大福。
食べてもちっともおいしくない、乾いちゃった大福を売っているようなお店。

皆さん、どちらで買い物をなさいますか?

私は、どちらのお店でも買いたくないと思うんですよ。
不味いケーキ、お金出して買いますか?
乾いた大福、あまり食べたくないですよね。

そんな状態が投票率を下げているんじゃないでしょうか


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会計って「会って功績を計る」ということなんですよ。
会って功績を計らないと、どんなことが起こるかというと・・・

例えば、仕事を任せるでしょう。
その人に仕事を任せると、能力があればうまくいくんですよ。
能力がなければ、うまくいかないんですよ。
能力のない人にお金を預けると無駄に使われちゃうんですね。

これが税金の場合、悪事に使われちゃうんですよ。

会計というのは、政府の会計というのは
そのあたりを明らかにしなきゃいけないんですね。

公会計というのは「政治家がどんな約束をしているのか」と
いうことから始まる
んですよ。


『代表なければ課税なし』って聞いたことありますか?

アメリカがまだイギリスの植民地だった頃、
イギリス国王はアメリカの植民地の人たちに対して、
フランスと戦争しているので、
あるいはフランスの革命にお金が必要なので、
どんどん税金を上げたんですよ。

例えば、ペンキにも税金をかける。
当時ですね、あのあたりの家は木造だったので、
腐らないようにするためにペンキを一生懸命塗っていたんですよ。

それから契約をする、約束をする時も税金をかける。
今でいう印紙税をかけるぞ、というようなことをしていた。

さらに砂糖にも税金をかけるぞと。
チョコレート税はなかったかもしれないけど。
まぁ、何でも税金をかけるぞと言って、
消費税ばりに税金をかけることをしていたんです。

ところが、あの当時のことですから、
いかに代表がいたとしても、
アメリカからイギリス・ロンドンの議会まで代表者が行って、
この税金は払ってもいいよ、ダメだよというようなことを言うのには、
とても時間のロスがあるのです。

それでも税金をかけるぞというようなことをしたので、
ついにアメリカの人たちは
当時のイギリス国王に三下り半を突き付けたんです。
これがアメリカの独立宣言だったんです。
その時のフレーズというのが「代表なければ課税なし」。
これが1776年の話です。

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じゃあ、日本ではどうだったのかというのも、
ちょっと話していこうと思います。

板垣退助、ご存知ですか。
その板垣退助が「民撰議院設立建白書」というのを
明治7年、1874年に出すんです。

この民撰議院設立建白書というのは、
今の若い人向けに言えば、
アップル銀座の辺りに幸福安全社というのがありました。向かいですよ。
ですから、おじいちゃんおばあちゃん、
あるいはおじさんおばさんあたりに「松屋」と言った方が
いいかもしれませんね。

あのあたりに幸福安全社を板垣退助が作って、
そこで民撰議院設立建白書を作ったりとか、
海外の文献調査をしたりとか、
あるいは議会を作ったらどんな風に議会を運営したら
いいんだろうかっていうようなことを
チェックしていたんです。

その民撰議院設立建白書にどんなフレーズがあったのか? 


税金を払う者は、
その税金の使い方について預かり知り、
その税金の使い方が良いか悪いかということを知った上で、
それやった方がいいよとか、
やっちゃいけないよというようなことを可否する、
決める権利を有している
って書いてあるんですよ。


今の税金の使い方に、
皆さんが「オッケーを出す」とか「やめてちょうだい」と
言うことができるようになっているとすれば、
「民撰議院設立建白書」がもしできてなかったら、
我々の民主主義のレベルというのは
明治7年よりも前の状態なんだということになっちゃうわけですね。
このあたり、胸に手を当てて、考えてみたいと思いますね。
その税金の使い方でいいのかなっていうところですよ。

公会計っていうのは、実はそのあたりをチェックするんですよ。

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今ですね、
僕らの社会は代表制民主主義っていうので運営されています。
代表制民主主義というのは、私たちが代表者を選びます。
そして、その代表者が私たちの代わりに税金の取り方、
そんなことを決めましょうねってやっているんですよ。

でもね、代表者がいない人たち(世代)がいるんです。

それはね、子供たちです。

20歳未満(2015.4時点)の子供たち、
これから生まれる子供たちには代表がいないでしょう。
でも、今の財政状態がどうなっているのか、って
いうところでみてみようと思うんです。

平成26年度、去年の4月1日からの予算です。
その数字をちょっとみてみようと思うんです。

一般会計というのがあるんですが、
その他に特別会計があって、
国はもっとたくさんのお金を使っているんですが、
とりあえずこの数字。

歳入の金額と歳出、
使うお金と同じになるんですが95兆円です。

兆円っていうとですね、普通の人は数字を読むのをあきらめますね。
この数字を簡単にする方法もなくはない。
どうやればいいのかというと、日本の人口1億2千万人なんですが、
そのうちの1億だけ使って割っちゃうんです。
そうすると、一人あたりになります。
95兆円を1億人で割ると95万円です。

一人あたり95万円使うぞというのが、
今の日本の予算になっています。

そのうち、どのぐらいが国債になっているのか?
41兆2000億円だから、換算すると41万円です。
95万円のうち、41万円が20歳未満の子供たちの税金を当てにしている。
将来の税金を当てにして運営
されているということです。


日本の出生率が下がっているって、よく耳にしませんか?
少子高齢化で子供かどんどん減っています、ってよく聞くと思います。

昔、こんな言い方をしていました。
A国は税金が高いので、となりのB国にお引越しちゃおうっていうやつです。
これを「足による投票」と言いました。
自ら選択して、この人がいい、あの人がいいっていうんじゃなく、
国そのものを替えちゃう。

これに対して、今みたいに出生率が下がっているっていうのは、
私は「出生による投票」って呼んでいます。
この国には住みたくない、
この国には生まれたくないって言い方です。

もしかしたら、子供たちは
「こんなにツケをまわされるんだったら、
この国には住みたくない」って
言っているのかもしれません。


そういう中で、私たちにも
上手にコントロールする方法ってあるんです。
その方法っていうのは「適材適所を実現する」ことです。

『会』って功績を『計』るんです。

この人、子供にツケを回しているのか、
回していないのかをチェックするんです。
公会計ってそんなところに機能するんです。

子供に回したツケ、
今の国債の残高だけじゃなくて、
資産が増えてくることもありますからね。
それをネットにして、純額にするわけです。

それは「将来の税金」なんですが、
「将来の税金」を増やしているんであれば、
子供にツケを回した
んです。
その人には、もう仕事を回さない方がいいです。
「やめて」って言うんです。

将来の税金、
それを減らしている人がいるんだったら、
その人の可能性に掛けた方がいい
です。
あるいは、もっと減らせるっていう可能性を提示するのであれば、
その人に仕事を任せたほうがいいです。

今の財務省はそういう出し方をしていませんけれども、
ちょっと手を加えれば、
この内閣総理大臣が子供にツケを回しているのか、
あるいは減らしているのかっていうのが分かる
ようになるんです。

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それから、先程申し上げたところで
「あなたの同意なしに」というフレーズがあったでしょ。
あるいは「みんながOKって言うか、OKって言わない」って
いうところも大事なところなんです。
子供にツケを回さないっていうとですね、
「お金が足りないんだからしょうがないじゃないか」って言って、
増税するぞって言うような人もいるんですよ。


税金を増やす方法には、三つぐらい方法があるんですよ。

一つ目は、一番簡単ですけれども、
国民にしてみれば、納税者にしてみれば被害が大きい方法です。
増税をするという方法です。

それからですね、
その増税するというのの隠れ蓑みたいな方法なんですが、
お金をいっぱい刷っちゃうってやつですよ。
日銀にですね、お金をいっぱい刷らせてインフレを起こしちゃうっていう
「インフレ政策」です。まあ、これも増税の一種ですよ。

でも本当は、一番いい方法は、
世の中を豊かにするっていう方法
なんですね。

そんな方法も合わせてですね、
どうやったら子供にツケを回さずに済むのかっていうのを
考えてみたいと思います。


公会計研究所の公会計方式っていうのは、
そうやって「この人でいいのか?」を明らかにするんです。
子供にツケを回さない人を見つけ出す。
皆さんの懐を豊かにする人を見つけ出す。
そういうことが会計でできるようになると、
世の中が豊かになるんですよ。


どうやるの? っていう方法はまた次回。


【youtube版(解説画像を含む)】