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新シリーズ、近日スタート!
(2015.2.23公開)

間違いだらけの政治家選び ~公会計は政治家の成績表~ - koukaikeilab.staff
こんにちは 公会計研究所の吉田寛です。
会計は誤解されています。
みなさん、会計って金勘定だとか数字合わせだと思ってませんか?
違うんです。
会計の「会」会うという字、会計の「計」計るという字。
会って功績を計る、これが会計の仕事です。
会って功績を計ることができれば、
間違いだらけの政治家選びから、
正しい政治家選びが可能になるんですね。
この前聞いてくださった方、「将来の税金」というので、
いい政治家か、悪い政治家というのが計れるんだ、って
いうことをお知らせしました.
このあたりもう一回復習しようと思います。
主権者とか市民とか県民とか町民とか村民とか、
その土地に住んでいる以上、ずっとそこの主権者だということです
日本を捨てないと日本国民、ずっとやってなきゃならない。
いい国じゃないですか。食い物もうまいし水もおいしいし四季もあるし。
さてそんな時にですね、僕たちの子供たちもここで生まれて育つわけです。
相続の時のことをちょっと考えてみようと思うんです。
よく出てくるのは放蕩息子っていう話なんですが、
今日は放蕩親父っていうことで話をしてみようと思います。
ホウトウといってもお饂飩ではあるません、
金の使いが荒い親父です。
このお父さん、息子に遺してやるんだ、
娘に遺してやるんだということで、
いろんなものを買い集めてくれたんです。
いいお家を作ってくれました。何軒もあるんですけど。
1つは温泉が出るところ。もう1つはコンサートホールがあるんですよ。
お嬢さんはバイオリンを習うということなので、
いいバイオリンを買ってやろうということで
ストラトヴァリウスを買うですね。
それから、息子は車が好きだということで
ベンツの超いいやつを買ってあげる。
フェラーリも買ってあげる。マセラティも買ってあげる。
それから…etc
ついでに、車走らせる場所も必要だろうからというので、
サーキットも作ってあげちゃったと。
いうことで、そのお金がお父さんの稼ぎから全部出ていればいいんですけれども…
お父さん、借金作って亡くなっちゃったと。
というような場合のことを考えてみましょう。
息子であるあなた、娘であるあなた、うれしいですか?
実は息子さん、車が趣味じゃなくなっちゃって、
どちらかというと飛行機の方が好きだとか、
人力車の方が好きだとか、というようなことになっていました。
お嬢さんも、洋楽よりも和楽器の方がいいとなっちゃったですよ。
息子の将来、娘の将来、その趣味とか生活パターンまで
縛っちゃっていいのでしょうか?
しかも、財布も縛っちゃった。
こういうような状態でいいのかなっていうことを明らかにするのが、
将来の税金という勘定科目だったんですね。
このあたり、詳しいことは前回を参照して下さい。
http://koukaikeilab.seesaa.net/article/439096714.html
---------------------------------------------------------------------------------------------------
さて、そういうの実際にやってくれる自治体があるといいなぁ、と
思っていたらありました。
栃木県に大田原市という市があります。
ここの市長さん、津久井富雄市長が
貸借対照表を作ってということで、
私、大田原市民の貸借対照表と
大田原市長の貸借対照表を作り始めました。
津久井市長は市長さんになったのは平成22年4月8日だったんです。
で、市長さんになった時、どこか自分のスタート時点かなということで、
本来だったら、22年4月8日で貸借対照表をつくればいいのですが、
ちょうど平成21年度末日、ちょっとややこしいですが平成22年3月31日、
この日の時点で貸借対照表を作りました。
この時の貸借対照表というのは、
表紙を見ていただくとおわかりいただいけると思いますが、
黄色なんですね。これ、どこを見に行けばいいか。
公会計研究所のホームページをたどっていただくと見ることができます。
http://www.catallaxy.jp/info.html
(要 下方へスクロール)
黄色とか赤とか青というのも気分次第でつけているわけじゃないんです。
いくら市長になったからといって、何でもできるわけじゃないんです。
過去は変えられない、ここがスタートということで
最初に作った貸借対照表は黄色の表紙を付けております、
それから良くなるというのは、
前回も申し上げましたが、昨日に比べて今が良くなっている、
望ましい状態であれば良くなった、というんです。
昨日に比べて今日が悪い状態になっていれば、悪くなったというわけです。
これに従って、表紙も変えているんです。
市長になった時点に比べて、良くなっていれば青い表紙にしております、
悪くなっていましたら赤い表紙にしております。
ですから、中を見なくても、市民の皆さんは表紙の色を見れば、すぐわかる。
大田原市は人口が7万人くらいです。
舵を取るのは大変です、500を超える事業がありますからね。
その中で、大きな船と同じで南の方を向いていたのを
急に北の方に進路を変えようとしても、そう簡単に舵が効かないんですね。
舵が効き始めるのに、1年とか2年とかかかる場合もあるわけです。
そういう場合は赤い表紙になってしまうこともあるでしょう。
〓
というわけで、23年度の貸借対照表を見ながら、
このあたりをご説明しようと思います。
この貸借対照表、市民一人あたりで書いてあります。
13,14ページは参考ということで、総額で書いてあります。
なんで市民一人あたりというのをベースにしているのかというと、
1つは総額だと分かりにくいんです。
7万人の大田原市というふうになると、億円単位で数字が並ぶんです。
例えば、大田原市の平成23年度現預金、
どのくらい持っているかというと86億円ですよ。
それから市債…要は借りたお金です。
57,810,753,000円あるんですって。読めないでしょう?
だから、一人当たりっていうふうに書いているんですね。
そうすると借りたお金788343円って読む時も、
ドキドキしないで読めるぐらいの数字になるんです。
もう一つですね、一人当たりで書いておくメリットっていうのは、
出生による選択、出生による投票っていうのも反映できるんです。
あるいは、足による投票です。
大田原市、いい街になったねぇっていうと、どんなことが起こるのかというと、
近隣とか、東北とか、東京とか、大阪とかそんなところからですね、
大田原市めがけて人がやってくるんですよ。
この街に住みたいって。
それから、この街は本当にいい街だったら、ここで子供育てたい。
ということで、お子さんの数が増えて来るんですよ。
そういうようなときには一人当たりの数字もだんだん小さくなっていく。
こういうメリットが出でくるんですよ。
---------------------------------------------------------------------------------------------------
さて、こんなふうにして作っている、大田原市の一人当たりで計上している
市長の貸借対照表と市民の貸借対照表ですが、
将来の税金はどうなっているかというと、
平成21年度は103万9千円に対して、平成23年度は103万2千円と
少しですが減っているんですよ。
ついでに人口はどのぐらい減っちゃっているか。
そういう意味による「足による投票」と「出生による投票」でいうと、
出ていっちゃった人が多かった。
あるいは、亡くなっちゃった人も多かったかもしれません。
平成21年度の人口は7万4千89人で、平成23年度は7万3千332人。
およそ1000人の人がいなくなっちゃったんですね。
それでも将来の税金は減っているという意味では、
市長、頑張ったなぁと言えますね。
大田原市は、結構いろんなものを持っているんですよ。
例えば、黒羽根という所には温泉があるんですよ。
それから、隣町と一緒にコンサートホールなんかも持ってます。
もちろん道の駅も持っているんですが、すごいのは宿泊施設も持っているんです。
で、津久井市長が市長になった時には出来ていた建物だったんですね。
津久井市長はどんなことをしていたのかというと、
例えば先程立派な宿泊施設がありますよと言いましたが、
この施設について「成果報告書」を作ったんですね。
全部の事業について成果報告書を作ったわけではないんですが。
市民にとってどれだけ有用な仕事をしてくれたの?
それから、もう一つ重要なのは安く利用者が使った、
あるいは使えたということだけじゃなくて
市民の負担も小さくしたんだよということを分かるようにしたんです。
こういうことをしていくことによって、将来の税金というのは
少しずつ減っていくんですね。
ターゲットが良ければ、ドーンと減ることもあるかもしれません。
大田原市の貸借対照表、面白いでしょ?
子供たちが安心して住めるって、どういうことなんだろう?
それは子供たちを縛っていない町ですよ。
明るい、豊かな町を作ろう! というときに、
子供たちを将来の税金でがんじがらめにしちゃいけませんよね。
そういったのを分かるようにするのが、将来の税金なんですけども
その数字を出すためには色々な工夫があるんですよ。
今日はその幾つかをご紹介しました。
もうちょっとご紹介したいなぁと思いますので、
その続きはまた次回に。
「2015.2.23公開 間違いだらけの政治家選び #3」より
https://youtu.be/O8f1Tpamdqg
(2015.2.23公開)
間違いだらけの政治家選び ~公会計は政治家の成績表~ - koukaikeilab.staffこんにちは 公会計研究所の吉田寛です。
会計は誤解されています。
みなさん、会計って金勘定だとか数字合わせだと思ってませんか?
違うんです。
会計の「会」会うという字、会計の「計」計るという字。
会って功績を計る、これが会計の仕事です。
会って功績を計ることができれば、
間違いだらけの政治家選びから、
正しい政治家選びが可能になるんですね。
この前聞いてくださった方、「将来の税金」というので、
いい政治家か、悪い政治家というのが計れるんだ、って
いうことをお知らせしました.
このあたりもう一回復習しようと思います。
主権者とか市民とか県民とか町民とか村民とか、
その土地に住んでいる以上、ずっとそこの主権者だということです
日本を捨てないと日本国民、ずっとやってなきゃならない。
いい国じゃないですか。食い物もうまいし水もおいしいし四季もあるし。
さてそんな時にですね、僕たちの子供たちもここで生まれて育つわけです。
相続の時のことをちょっと考えてみようと思うんです。
よく出てくるのは放蕩息子っていう話なんですが、
今日は放蕩親父っていうことで話をしてみようと思います。
ホウトウといってもお饂飩ではあるません、
金の使いが荒い親父です。
このお父さん、息子に遺してやるんだ、
娘に遺してやるんだということで、
いろんなものを買い集めてくれたんです。
いいお家を作ってくれました。何軒もあるんですけど。
1つは温泉が出るところ。もう1つはコンサートホールがあるんですよ。
お嬢さんはバイオリンを習うということなので、
いいバイオリンを買ってやろうということで
ストラトヴァリウスを買うですね。
それから、息子は車が好きだということで
ベンツの超いいやつを買ってあげる。
フェラーリも買ってあげる。マセラティも買ってあげる。
それから…etc
ついでに、車走らせる場所も必要だろうからというので、
サーキットも作ってあげちゃったと。
いうことで、そのお金がお父さんの稼ぎから全部出ていればいいんですけれども…
お父さん、借金作って亡くなっちゃったと。
というような場合のことを考えてみましょう。
息子であるあなた、娘であるあなた、うれしいですか?
実は息子さん、車が趣味じゃなくなっちゃって、
どちらかというと飛行機の方が好きだとか、
人力車の方が好きだとか、というようなことになっていました。
お嬢さんも、洋楽よりも和楽器の方がいいとなっちゃったですよ。
息子の将来、娘の将来、その趣味とか生活パターンまで
縛っちゃっていいのでしょうか?
しかも、財布も縛っちゃった。
こういうような状態でいいのかなっていうことを明らかにするのが、
将来の税金という勘定科目だったんですね。
このあたり、詳しいことは前回を参照して下さい。
http://koukaikeilab.seesaa.net/article/439096714.html
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さて、そういうの実際にやってくれる自治体があるといいなぁ、と
思っていたらありました。
栃木県に大田原市という市があります。
ここの市長さん、津久井富雄市長が
貸借対照表を作ってということで、
私、大田原市民の貸借対照表と
大田原市長の貸借対照表を作り始めました。
津久井市長は市長さんになったのは平成22年4月8日だったんです。
で、市長さんになった時、どこか自分のスタート時点かなということで、
本来だったら、22年4月8日で貸借対照表をつくればいいのですが、
ちょうど平成21年度末日、ちょっとややこしいですが平成22年3月31日、
この日の時点で貸借対照表を作りました。
この時の貸借対照表というのは、
表紙を見ていただくとおわかりいただいけると思いますが、
黄色なんですね。これ、どこを見に行けばいいか。
公会計研究所のホームページをたどっていただくと見ることができます。
http://www.catallaxy.jp/info.html
(要 下方へスクロール)
黄色とか赤とか青というのも気分次第でつけているわけじゃないんです。
いくら市長になったからといって、何でもできるわけじゃないんです。
過去は変えられない、ここがスタートということで
最初に作った貸借対照表は黄色の表紙を付けております、
それから良くなるというのは、
前回も申し上げましたが、昨日に比べて今が良くなっている、
望ましい状態であれば良くなった、というんです。
昨日に比べて今日が悪い状態になっていれば、悪くなったというわけです。
これに従って、表紙も変えているんです。
市長になった時点に比べて、良くなっていれば青い表紙にしております、
悪くなっていましたら赤い表紙にしております。
ですから、中を見なくても、市民の皆さんは表紙の色を見れば、すぐわかる。
大田原市は人口が7万人くらいです。
舵を取るのは大変です、500を超える事業がありますからね。
その中で、大きな船と同じで南の方を向いていたのを
急に北の方に進路を変えようとしても、そう簡単に舵が効かないんですね。
舵が効き始めるのに、1年とか2年とかかかる場合もあるわけです。
そういう場合は赤い表紙になってしまうこともあるでしょう。
〓
というわけで、23年度の貸借対照表を見ながら、
このあたりをご説明しようと思います。
この貸借対照表、市民一人あたりで書いてあります。
13,14ページは参考ということで、総額で書いてあります。
なんで市民一人あたりというのをベースにしているのかというと、
1つは総額だと分かりにくいんです。
7万人の大田原市というふうになると、億円単位で数字が並ぶんです。
例えば、大田原市の平成23年度現預金、
どのくらい持っているかというと86億円ですよ。
それから市債…要は借りたお金です。
57,810,753,000円あるんですって。読めないでしょう?
だから、一人当たりっていうふうに書いているんですね。
そうすると借りたお金788343円って読む時も、
ドキドキしないで読めるぐらいの数字になるんです。
もう一つですね、一人当たりで書いておくメリットっていうのは、
出生による選択、出生による投票っていうのも反映できるんです。
あるいは、足による投票です。
大田原市、いい街になったねぇっていうと、どんなことが起こるのかというと、
近隣とか、東北とか、東京とか、大阪とかそんなところからですね、
大田原市めがけて人がやってくるんですよ。
この街に住みたいって。
それから、この街は本当にいい街だったら、ここで子供育てたい。
ということで、お子さんの数が増えて来るんですよ。
そういうようなときには一人当たりの数字もだんだん小さくなっていく。
こういうメリットが出でくるんですよ。
---------------------------------------------------------------------------------------------------
さて、こんなふうにして作っている、大田原市の一人当たりで計上している
市長の貸借対照表と市民の貸借対照表ですが、
将来の税金はどうなっているかというと、
平成21年度は103万9千円に対して、平成23年度は103万2千円と
少しですが減っているんですよ。
ついでに人口はどのぐらい減っちゃっているか。
そういう意味による「足による投票」と「出生による投票」でいうと、
出ていっちゃった人が多かった。
あるいは、亡くなっちゃった人も多かったかもしれません。
平成21年度の人口は7万4千89人で、平成23年度は7万3千332人。
およそ1000人の人がいなくなっちゃったんですね。
それでも将来の税金は減っているという意味では、
市長、頑張ったなぁと言えますね。
大田原市は、結構いろんなものを持っているんですよ。
例えば、黒羽根という所には温泉があるんですよ。
それから、隣町と一緒にコンサートホールなんかも持ってます。
もちろん道の駅も持っているんですが、すごいのは宿泊施設も持っているんです。
で、津久井市長が市長になった時には出来ていた建物だったんですね。
津久井市長はどんなことをしていたのかというと、
例えば先程立派な宿泊施設がありますよと言いましたが、
この施設について「成果報告書」を作ったんですね。
全部の事業について成果報告書を作ったわけではないんですが。
市民にとってどれだけ有用な仕事をしてくれたの?
それから、もう一つ重要なのは安く利用者が使った、
あるいは使えたということだけじゃなくて
市民の負担も小さくしたんだよということを分かるようにしたんです。
こういうことをしていくことによって、将来の税金というのは
少しずつ減っていくんですね。
ターゲットが良ければ、ドーンと減ることもあるかもしれません。
大田原市の貸借対照表、面白いでしょ?
子供たちが安心して住めるって、どういうことなんだろう?
それは子供たちを縛っていない町ですよ。
明るい、豊かな町を作ろう! というときに、
子供たちを将来の税金でがんじがらめにしちゃいけませんよね。
そういったのを分かるようにするのが、将来の税金なんですけども
その数字を出すためには色々な工夫があるんですよ。
今日はその幾つかをご紹介しました。
もうちょっとご紹介したいなぁと思いますので、
その続きはまた次回に。
「2015.2.23公開 間違いだらけの政治家選び #3」より
https://youtu.be/O8f1Tpamdqg

