SCB PODCAST(サテライトシティブックスポッドキャスト)
SCB PODCAST(サテライトシティブックスポッドキャスト)
SATELLITECITYBOOKS PODCAST
SCB PODCAST#202『POOLSeasonBooklist2026 Ono Select』
58 minutes Posted Jul 26, 2026 at 8:09 am.
0:00
58:12
Download MP3
Show notes

SCB PODCAST#202は『POOLSeasonBooklist2026 Ono Select』です。


今回はどこか既視感のあるありがちな

エッセー紹介文風にしてみました。

夏の読書。


夏は、水に近づきたくなる。


朝いちばんのプール。誰もいない水面は空を映していて、飛び込めば世界の音が少しだけ遠くなる。水から上がると、風は同じはずなのに、さっきまでとは違う季節のように感じられる。


本にも、似たところがある。


ページを開く前と閉じたあとでは、世界は何も変わっていない。それでも、目に映るものは少しだけ違っている。


夏の読書は、その小さな変化を楽しむためにあるのかもしれない。


冷えた麦茶を飲みながら。木陰のベンチで。旅先の宿の窓辺で。あるいは、泳いだあとの少し湿った髪のままで。


読む場所は、特別でなくていい。


静かな時間さえあれば、それで十分だ。


SCBPODCASTのブックリストシリーズでは、この季節に手に取りたくなる本を選びました。


物語の中を歩く一冊。


誰かの日常に寄り添うエッセイ。


見慣れた景色を少し違って見せてくれる言葉。


本は答えを教えてくれるものではなく、ときどき、立ち止まる理由をくれる。


忙しい日々のなかでは、何かを終わらせることばかりが増えていく。でも、本を読む時間だけは、何かを進めるためではなく、ただ、その場にいるための時間であってもいい。


だから読書は、少し贅沢だ。


SCBPODCASTでは、一冊の内容を急いで伝えることよりも、その本がまとっている空気や、読み終えたあとに残る静かな余韻を大切にしています。


本を紹介するというより、本のある時間を紹介したい。


そんな気持ちで、このシリーズを続けています。


夏は長いようで、あっという間に過ぎていく。


読みかけの本をバッグに入れて出かける日もあれば、一行しか読めない日もある。それでもいい。本は急がない。いつでも続きを待っていてくれる。


プールへ向かう足取りのように、少しだけ軽く。


この夏は、耳から本に出会ってみませんか。


ページの向こうには、涼しさではなく、静けさがあります。


◾️OnoSelect

❶『このゲームにはゴールがない ――ひとの心の哲学』/古田徹也/筑摩書房

❷『バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学』/朱喜哲』/NHK出版新書

❸『これで駄目なら』/カート・ヴォネガット/飛鳥新社


◾️TakadaSelect

❶『二月のつぎに七月が』/堀江敏幸/講談社

❷『『語るに足る、ささやかな人生』/駒沢敏器/風鯨社

❸『外国語を届ける書店』/白水社編集部/白水社


◽️SNS

《SATELLITECITYBOOKS》


https://x.com/@SATELLITECITYBS


https://www.instagram.com/satellitecitybooks


《NAYABOOKS》

https://x.com/@NAYA_BOOKS


https://www.instagram.com/nayabooks1022


◽️お問い合わせ

[email protected]