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引き続き「仕事なんか生きがいにするな」を扱っていきます。
ちなみに本の序盤は、精神科医の目から見た社会の変化から始まっているようです。
患者さんたちの悩みが、温度の高い悩みから、温度の低い悩みへと変わってきている。
愛情の飢えや劣等感など、人と関わるからこその温度の高い悩み。
それに対して、生きる意味など、一人で抱える悩みが温度の低い悩み。
満たされた現代では、より人間らしい悩みが出てくるのは当然だ、とも書いているようです。
大変興味深い入り方ですね。
さて、それではキーワード解説を。
◎意義と意味の混同
意義は、役に立ち、頭で計算できる損得勘定的なゴールのこと。
現在の我々が言う「生きる意味」は「生きる意義」になってしまっていないでしょうか。
意味はプロセスそのものなので、結果を予測も約束も説明もできません。
それでも今の資本主義社会は、事前説明を求めてきます。
親も、先生も、時には株主にも説明し、自分の行動の許可を得なければいけません。
これでは、周りに説明できない衝動的な動機から動き始めることができない。
レヴィストロースのブリコラージュや、スティーブジョブスのコネクティングドッツ。
今の時代では起こしにくいのかもしれません。
先が見えないことこそ人生の面白さ。
自分の心や体が心の体がいいと感じることを大切に生きられれば、
人生もゆたかになるかもしれません。
◎駱駝と獅子とこども
ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」からの引用を用いて、
・駱駝→普通の人・勤労者/常識や誰かの指示に従っている存在
・こども→何者にも囚われない自由さを持っている存在
この工程を経ることで、意味のある表現ができるようになるそうです。
実は、「芸術は爆発だ」で有名な芸術家の岡本太郎さんも、同様のことを言っているそう。
自由なこどもになる前に、全身全霊で社会と対決した経験から得られる成熟が必要だそうです。
また「自分の独立戦争が大切」であるという言葉もありました。
「No」を唱え、自分だけの動力源を築いていく経験がないと、社会に出て挫折したときに動けなくなってしまう。
実際のこどもは「いやだ!」をよく言いますが、あれこそ自我を形成する行動な訳ですね。
◎頭と心と体
人間は頭の中で、言葉を用いて認識しないと納得できません。
目指すべきは、頭と心と体が調和している状態です。
この3者が調和している状態を、遊びの状態とも呼んでいます。
頭でも納得しつつ、心と体も喜んでいる瞬間を見つけていくことが大切。
最近では、「コスパ・タイパ」といった言葉が生まれ始めました。
この傾向が行き過ぎると、頭と心と体が離れていくことにつながるかもしれません。
この危機感に対して、泉谷さんは「即興を楽しむこと」「面倒くさいことをすること」を提唱しています。
料理を作るのに出汁をとるところから始めたり、文字を書くのに墨をするところから始めたり。
こうした行為を通して、心と体と頭が調和していくのかもしれません。
(以下、脱線話です)
・即興演劇の魅力
・自信をつけるための経験
・心のゆらぎはときめきを生む…。
もはやこの番組の風物詩となった脱線も豊富な今回。
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また皆さんのご意見もお聞かせください。

