永瀬清子の世界
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#76「年月をすごしても」
3 minutes Posted Sep 8, 2025 at 2:30 am.
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「年月をすごしても」は、戦後間もない1946年11月に発表した詩です。岡山県赤磐郡豊田村(とよたそん)松木(現・赤磐市松木)の家に帰り、初めての農作業にたずさわっていた永瀬さん。この詩にも「どんな時でも生きている/小さな希望が御座いますから。」と新しい生活の中で前向きに生きる「私」がいます。そして「幸福な昔の私のおもかげ」や「今の私をあわれんでくださる方」に向けて、「水藻の花」のように静かに流れに任せて咲いている姿を示すのです。これ見よがしではなく、ひそやかだけれども今を大切に生きる姿が「水藻の花」に象徴されており、戦後の再生への希望が伝わってきます。<文・白根直子>