Show notes
「一番近い相手」に喜んでもらいたい。けれども何により相手を喜ばせるのか。永瀬さんは、戦中に詩を書けなかった自分を戒めるかのように、「私」に語らせています。アニメーション映画監督の高畑勲さんは、この詩を引いて「一旦戦争などの事態に突入したら、「自分が自分にたよ」ることができず、つい大勢に従い、「倚りかか」って流されてしまうのではないか、という恐怖。それを深く自覚・自戒したいからなのです。」(『君が戦争を欲しないならば』岩波ブックレットNo.942 2015年12月)と私達に警鐘を鳴らしています。
この詩の「それは私です」は、今を生きる全ての人のことと思えます。そして、相手の心とともに自分の心がわかることの大切さを教えてくれます。 <文・白根直子>

