残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"
残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"
kotaro zamma
"自動化のパラドックス"ノベーション(1175回)
21 minutes Posted Jun 30, 2024 at 6:37 am.
0:00
21:12
Download MP3
Show notes

メアリー・L・グレイ、シッダールタ・スリさんのゴーストワークの話に、改めて目から鱗が落ちる思いでした


曰く

"スマートフォンのアプリやウェブサイトや人工知能(AI)システムの数々を作動させている人間の労働は、なかなか目につかない。じつは、意図的に隠されていることがよくあるのだ。この、見えづらい世界での労働のことを、本書では「ゴーストワーク」と呼ぶ"


"私たちの研究からはっきりわかるとおり、ゴーストワークへの移行でフルタイム雇用と現場の労働環境が徐々に崩れてきているにもかかわらず、人間は仕事の社会的な性質を重視し、それに生き甲斐を感じる。"


"彼らは報酬をもらえないのに何時間もかけ、同輩との社会的・職業的つながりを築くし、長期的な仕事を再現する機会を優先する。短期的な、APIが仲介するワークフローは、仕事を通してつながりたいという人間の願望を抑えることはできない。"


ここから私は思いました

1、自動化というバイアス

 自動化のパラドックス

2、仲間の仕組み化

 オンデマンド労働の歪み

3、イノベーション・トライアングル

 社会構造変化と心理変化への対応


私もシステムインテグレーターの会社に勤めていたので、IT自動化の裏には、実はたくさんの人手が必要となっていることは、身をもってわかっていましたが


これらからのAIの世界では、シェリングエコノミーやギグワークとしての、これまでの雇用形態とは全く違う形の、個々のサポート人材が沢山必要となることにより、新たな課題が出てきているということに、改めて気づきを頂きました


それはあえて言うなならば、自動化すれば人がいなくなるんでしょ、というバイアスがあって、それを崩さないと、新たな課題が見えてこないという警鐘にも聞こえました


それによって、浮き彫りになってきてるのは、人は仲間を必要としている、ということなのかと思いました。いくらフレックスに働くのが効率的と言っても、これまでのような何らかのチームがない中で働くのは難しく、何らかの繋がりへの動きが生まれてるということから


イノベーター3つのフレームにおける、情熱、仲間、パッションの、仲間への要望がとても高まるため、その仕組み化ということが、これからますます重要になるという気づきを得ました


そして、新たなイノベーションが成立するためには、内田和成先生の言われている、イノベーション・トライアングルとしての、技術、社会構造変化、心理的変化、の技術だけではなく残りの2つがとても重要である


ということにもとても繋がってるなと感じました。つまり、社会構造として、個々人がオンデマンドでサポートする時のその個々人への支援体制や


さらには、その個々人への心理的変化をサポートする機能、まさに仲間の仕組み化などが、重要になってきているということが、心に響きました


それらを成熟させるためには、まずは、自動化にはパラドックスがあるという認識を持つことからかなと思いました


自動化のパラドックスノベーション


そんなことを思いました^ ^


参考: ゴースト・ワーク グローバルな新下層階級をシリコンバレーが生み出すのをどう食い止めるか 発行日 2023年4月25日 著者 メアリー・L・グレイ シッダールタ・スリ 訳者 柴田裕之 監修・解説 成田悠輔 発行者 株式会社晶文社