松本の近くに塩尻という街があります。「尻」というのは「到達点」といった意味で、本州の中心の山奥に位置するここ塩尻は正に太平洋、そして日本海から運ばれてくる塩の道の行き止まりの場所、という事になります。戦国時代、上杉謙信が塩不足だったこの辺りに塩を送った事から、それを感謝して、この地域では塩のお祭りが行われていたのですが、その後、廃れていき、正反対である飴のお祭りへと変わっていくのです・・・。
Jun 20
8 min
松本から1時間もかからないところにある安曇野というところはワサビの名産地。安曇野にはご夫婦が2人でやられている「昇月」という名の小さな料亭がございます。毎週、日本のどこかに取材旅行をしてお食事などを頂いておりますが、ここ昇月さんで出会ったお食事、そして人々は実に忘れ難いものでした。やはり色々な意味で「料理は出逢い」です。
Jun 19
8 min
お米を炊く際やパスタを茹でる際、或いはローストビーフを焼く際、時間を測りますよね?しかし時計やタイマー、自動炊飯器などが無かった時代の人々は長年の経験や勘でこれらの料理を作っていました。そんな時間を測る時計も最近はデジタル化して「カチコチ・コッチン」と音を立てるものは少なくなりましたが、松本にはビンテージの珍しい時計ばかりを集めた「時計博物館」というところがございます。
Jun 18
8 min
松本といえば真っ先に思い浮かべるのは松本城。松本は戦時中、殆ど空襲を受ける事がなかった為、松本城をはじめ多くの古い建造物が今でも残っています。現在、松本城には「国宝松本城」と書かれた碑文がありますが、これを書いた書家は戦後GHQが教育改革で習字の時間を廃止しようとした際「書は日本文化の真髄也」と主張して習字を守った、ある人物なのです・・・。
Jun 17
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国道19号線沿いにある楢川という宿場町。ここには校舎が完全に木造の楢川小中学校というとっても素敵な学校があります。この学校の特筆すべき点は、給食で使われているものが全て本物の漆器だという事。この地域は漆器で有名ですが、子供の頃から本物と触れていく事で、本当に良いものの素晴らしさを理解する感性を育みたいという教育理念が伝わってきます。
Jun 13
8 min
良井川には木曽の大橋というアーチ型の木製の橋がかかっており、江戸時代、宇治で採れたお茶を江戸城まで運ぶ「お茶壺道中」がこの橋を渡っていました。このお茶壺道中の人々もかつてここで頂いたであろうお蕎麦を徳利屋さんで頂いていたら、この地域独特の漬物が出てきました。糠漬けではあるのですが、独特の香りがいたします。お店の方に伺うと、糠の中に意外なものを入れている事が分かりました・・・。
Jun 12
8 min
木曽路の奈良井宿は江戸時代の宿場町の姿をほとんどそのまま残しており、インバウンドの観光客にも大人気。そこにある徳利屋さんという宿屋兼お料理屋さんで食事をしました。かつて島崎藤村や正岡子規といった文豪も訪れた事がある大変由緒あるお店。ここで頂いたお蕎麦の薬味のところに小さな白いお花が添えられていましたが、これが大変珍しいものだったのです・・・。
Jun 11
8 min
江戸時代の五街道の一つ、中山道は江戸の日本橋と京都の三条大橋を結ぶ内陸のルートで、その一部は現在の国道17号線にあたります。全長500キロを超える長い街道の為、今回はその中でも木曽路の宿場町について取り上げます。あまり知られていませんが、ここは将軍にもなった木曽(源)義仲が育った場所でもあります。
Jun 10
8 min
東京から日帰りで行ける距離にあり、浜名湖は鰻や牡蠣、スッポンなどといったグルメ食材が豊富、更に温泉まである浜松は観光資源が非常に豊富な場所ですが、観光に欠かせないものと云えば、やはり気の利いたお土産。浜松みやげとして全国的に知られているのはやはり「夜のお菓子」というキャッチコピーで有名な「うなぎパイ」ですね・・・。
Jun 6
8 min
日本で最も日照時間が長い場所の一つと言われている浜松。更に富士山の火山灰のせいか水捌けの良い土地であることもあり、みかんやオレンジを栽培するのに非常に適した場所でもあります。中でも三日日というところにある赤砂利という地区で作られているネーブル・オレンジは文字通り絶品です。
Jun 5
8 min
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