Show notes
黄金のディナー・セットは、宮廷に残された最も豪華な磁器セットです。12人用のセットの全てが光沢のある金でコーティングされ、部分的には内部や裏側にも金が使用されています。エレガントな艶消しの模様は、古典古代の装飾タイルにヒントを得たものです。ウィーン磁器工房の傑作に数えられる黄金のディーナ・セットは、1814年に制作されました。これは、当時の歴史的事情によるものです。ナポレオン戦争の時代、国家的ディナーに用いられる金の食器は、殆ど熔かされ金貨となりました。その後1814年、フランツ皇帝のパリ滞在中、ウィーンで戦後処理に関する国際会議の開かれることが確定的となりました。ところが、金の食器は殆ど残っていませんでした。このため、少なくとも視覚的には公式ディナーに相応しい代替品を揃えるため、急遽、黄金のディナー・セットが注文されたのです。

