Show notes
ケースに収められたナイフ・フォーク類は、マリア=テレジア女帝の極めてプライベートな日用品のひとつです。これは女帝のため特別に仕上げられ、実際に彼女が使用し、宮廷でも旅先でも必ず食卓に登場しました。セットの内容は料理用ナイフ・フォーク、サービス・フォーク、スプーンで、更にエッグカップ、卵の殻割り付きエッグスプーン、塩入れもセットされていました。素材は純金で18世紀半ばに制作されたものです。漸く18世紀末から、大規模なシリーズ製品が開発され、12人用、24人用、36人用などのセットが生産されるようになりました。この数字は12使徒に因んだものです。こうして皇帝一族の間でも、個々に仕上げられた特別品に代わり、同一デザインでシリーズ生産されたナイフ・フォーク類が、一般的となりました。

