
立て続けの配信となりまして、シーズン2のエピソード2でございます。
今回のテーマはちょりさんのセレクトにより「タイムリープ」を扱った作品ということで、マックス・バーバコウ監督の「パームスプリングス」を取り上げます。
本エピソードは、前回のエピソードと同日に収録。2024年5月に収録したものです。
テーマ的にも全く違うジャンルの作品でありながら前回のエピソード「ファイト・クラブ」回でも話題に上った「ジェンダー」を通して浮かび上がる考え方の差異が浮き彫りになります。
加えて「同じ一日を繰り返す」ことに閉じ込められるということは、ある種の自分の世界に閉じこもる「引き籠り」のメタファーとして機能していることがわかります。
その繰り返す日々の中で、人生を回復する物語として本作はユーモラスで、ユニークな設定を持ちながら「人生」についての映画でもあるという素晴らしい作品。
珍しくホスト3人の評価が高評価で一致した状態で和やかにトークが進むのが今回こそ聴きどころかと思います。
あまり語られることの少ない作品だけに是非、作品にも触れて頂きたいと思います。
CAST/ 教授、村上、ちょり
STAFF/ DIRECTOR & EDITER:ProfM
COVER ART ILLUSTRATION:CHORI
SOUND STICKER:MURAKAMI
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Sep 11, 2024
1 hr 19 min

まず、配信がとても遅くなりましたことを心よりお詫び致します。楽しみにして頂いていたリスナーの皆様大変お待たせ致しました。そして、申し訳ございませんでした。
その理由として、まずは今回より「SEASON2」のフェーズに入り、新ジングル作成にかなり時間を要してしまったこと。ホストを務めております教授、村上、ちょりの3人のスケジュールが確保できなかったこと。
加えて配信のプラットフォーム(?)の仕様変更(=事実上のサービス停止)によって約10ヶ月ぶりの更新となってしまいました。元々不定期配信の当番組ではありますが、まだまだ模索中の状態でございます。
というわけで、当エピソードの収録もかなり前のこと、2024年5月に収録致しました。取り上げる作品は、村上君セレクトによるデヴィッド・フィンチャー監督の「ファイトクラブ」です。村上君が固執している「90〜00年代的価値観」からの現在の若者世代への影響というテーマは40代半ばである私(教授)には、まさに現在の村上君やちょりさんぐらいの年代だった頃のリアルタイムで体感した世代であり、むしろそのジェネレーションギャップによる「衝突」が聴きどころでもあります。
また、議論は「普遍的価値」と「時代性」についても及び、当番組で繰り返し語られている「我々は作品のメッセージを誤解し続けている」という論点に辿り着きます。
「時代の作品」だからこその作品の普遍性は、その発表当時では作品を上手く受け止められないという事を引き起こします。むしろ年数を経て時代の価値観が変容した時にこそ、そのメッセージが明確になるということも往々にして起こります。
今回取り扱う「ファイト・クラブ」はまさにそういう作品だと思うのです。(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
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Sep 9, 2024
1 hr 25 min

2023年最後の配信を目指していたのですが、大変申し訳ございません、少しだけ遅くなってしまいました。あけましておめでとうございます。
というわけで、ずっと更新が滞っていた昨年の前半から、怒涛の更新ラッシュとなった後半と躁鬱感の強い当番組のシーズン1のラスト・エピソードとなります。
今回は前回の山崎貴監督の「ゴジラ−1.0」からの続きで、1954年に製作された本多猪四郎監督の「ゴジラ」を取り上げます。
前回のトークで村上君が述べていた通り、本質的な意味で「パブリック」な意味を持つのは「戦争」であったり「原水爆の脅威」を、ある意味でポップに語る触媒として有用性があるのが「ゴジラ」というキャラクター・アイコンであるという視点。
2023年のこの日本の状況に対して、前回のエピソードで語った「実体のない戦争映画と個人」というものが、1954年の日本では「戦争」について「個人」についても、確実な実在感をもって描かれているのが本作です。
何より「映画」の役割や機能として、これらの生々しい個人や社会の問題を観客に問うているということが本作には満ちているという驚きと、怪獣映画というジャンル性の中にかなりの多くの部分を「ロマンス」によって表現されているという本多監督の特異性。
などなど本編でも僕が述べている通り「ゴジラこそ映画そのもの」というエピソードになっています。
2024年からの「シーズン2」への橋渡しとして、社会のことと我々それぞれのバックグラウンドについて、映画を通して「語っていく」という当番組の骨子に立ち返ったエピソードになったと思います。
そして、次回予告で述べていた、2023年の最終エピソードは、残念なことに村上君が急病の為延期、あるいは中止となってしまいました。楽しみにされていた方には本当に申し訳ございません。(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
STAFF/
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Dec 31, 2023
1 hr 28 min

2023年ももうすぐ終わり。当番組が本格的に始動してのシーズン1は今回と次回の2エピソードで終了となります。
基本的にはタイムリーな「新作」を扱うことはほとんどない番組なのですが、年の瀬ということもあり、前回の「パルプ・フィクション」回で予告していた通りキャスト各々で持ち寄った2023年公開の課題作品の中から1本をセレクトした結果、現在日本だけでなく北米でも大ヒットしている超話題作山崎貴監督「ゴジラ−1.0」について語ります。
トーク中でも触れていますが、まずはお詫びです。前回サイコロの出目で課題作品を決めようと、某ラジオ番組の企画を拝借して決めたのですが、出目を見間違えてしまったことが収録後に判明しました。本来は森達也監督「福田村事件」を扱うはずだったのですが、協議の結果、番組で宣言した通り今回は「ゴジラ−1.0」を取り扱うことになりました。
というわけで、今回はキャストの評価が全員一致で酷評という展開に。当然と言えば当然と我々は感じる内容ではありますが、それに反してもはや「世界的なヒット作品」となっている現状は恐ろしくもあり、興味深い現象でもあります。
且つ、大変な話題作でもあり、現状「賛否」は大きく呼んでいる作品でもあり、当番組と同様に多くの人が常に語り倒している作品の為、新味のない議論になっている側面もありますが、次回エピソードも合わせて、近年言われる「新しい戦前」という時代には不可避なテーマとして語る価値の高い作品だと思っています。
とかく、当番組では「戦争」というキーワードと、それを巡る「作家論」というテーマが顕著で出てくる傾向が強く、今回のエピソードも多くがそのテーマに関わっている点も、偶然と必然も加味して興味深いと思っています。(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
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Dec 25, 2023
2 hr 3 min

今回のエピソードはメンバーのちょりさんの「最近の映画観ていてポリコレ(注:通称ポリコレ。政治的正しさと訳される)の主張が強くて煩わしい」という指摘があり、映画離れの兆しがあり、番組存続危機を回避するためのエピソードです。
映画ファンには大変人気の高い本作。それ故に語られ尽くした感も強く、また強固なファンダムに支えられた…つまり下手なことを言うと顰蹙を買ってしまう可能性の高い超有名作品です。
本作品の公開後、まさに時代が変わったと言えるほど、多くのフォロワーが存在し「映画ファン」という存在にとっては大きな賛否もありつつ、その賛否についてより語りづらさがより顕著な、面倒くさい作品でもあります。
個人的には「映画ファン」という存在に対してうまく言語化できない、というのが僕にとっての「映画探究」の動機でもあり、本作を過剰に「ありがたがる」という風潮は作品の評価とはまた別軸で苦手意識もありつつ、世代的にはまさに「ドンピシャ」でもあり大きな影響を受けてもいるというパラレルがより語りづらさを増していていつもよりも歯切れの悪いトークになっています。
一方で、これまでのエピソードで「偏向的」な独自の視点を披露してくれる村上君についてはリアルタイム世代ではない視点での批評眼を提示してくれつつ、ちょりさんに至っては毎度のフラットさで三者三様の語り口で語ってみました。
今回のエピソードは、作品の情報量に対して「語り尽くした」感はないことは認めざるを得ないことですが、本作を語るということが、2023年の映画語りの地平としては大変難しいところにあるというのはしっかり伝わるエピソードになっていると思います。
(教授)
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Dec 22, 2023
1 hr 51 min

今回のエピソードの収録は、「エピソードの8.5」と同日の2023年8月30日。オープニング用に長めに雑談を収録した手前、今回はいきなり本編から始まります。
今回取り上げる「小さな兵隊」に関しては、なかなか取り上げられる機会の少ない作品だと思います。デビュー作「勝手にしやがれ」で時代の寵児となったゴダールの華々しさから比べると、きっと「佳作」としてひっそり位置付けられている気もしますが、個人的にも、トーク本編でも語られている通り、まず「娯楽映画」としての面白さがまず際立っています。
この佳作、といった風合いは、トークの本編では言及し損ねましたが、作家・村上龍の「限りなく透明に近いブルー」からの2作目「海の向こうで戦争がはじまる」とも呼応するかのような、つまりは村上龍はその辺りを意図して作品を発表したというような、文化的影響がやはり当時のゴダールにはあったことを細やかに示すものだと思います。
いわゆる「実録スパイ映画」のテイストに、本特集の肝ともなる「ゴダールのお家芸」となるメタ的な「男女の恋愛」もより「実録感」のある生々しさが同居している作品になっていて大変興味深いところです。それは、なんと言ってもアンナ・カリーナとの出会いに尽きるものです。
ゴダール作品を語る上で、政治という題材は欠かすことができないですし、2作目にしていきなり「政治闘争としての映画」という今後の創作姿勢を伺わせるような、実は重要な作品でありつつ、まるでそれを邪魔するかのような、恋に没頭し、公私混同して行くゴダールの「可愛さ」こそが、ゴダール映画をエンターテイメントとして楽しむ鍵だと思うのですが、トーク中でも、その表層の部分で「どう語って良いものか」に四苦八苦する様が僕らにも如実に出ています。
それが終盤になり、本作を「楽しく語ろう」と一転する展開に変わっていく辺り、というのがこのエピソードの録れ高として狂喜する瞬間でした。
そういった「ナマモノ」としてのトークを楽しんで頂ければ幸いです。(教授)
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Dec 2, 2023
1 hr 47 min

今回のエピソードは、ジャン=リュック・ゴダール特集の4回目「小さな兵隊」のトークを収録前のオープニング用に長めに収録した雑談の内容です。
収録したのは2023年8月30日。猛暑の夏の、またまた久しぶりに会った教授、村上、ちょりの「声出し」を兼ねて話しているエピソード・トークです。
村上君はデヴィッド・クローネンバーグ監督の最新作「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」と再上映について、はたまたちょりさんについては、僕の勘違いで話を振った「カセットテープ・ダイヤリーズ」とブルース・スプリングスティーンの話から、当番組では語ることの少ない音楽についてなど、はたまた私、教授の最近映画館で寝ちゃう問題からの、映画疲れからの「ワイルド・スピード」シリーズや「トランスフォーマー」シリーズに逃避している近況についてのトークです。
雑談回の長所は、まさに雑談から生まれてくる生活感。
配信開始から1年を経過しての、関係性の変化楽しめるリラックスしたエピソードになっています。
(教授)
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Nov 29, 2023
44 min

本エピソードはもうずいぶん前に収録されました。公開が遅くなりまして大変申し訳ありません。
収録日は2023年3月24日なのですが、ひとつは企画当初にあった「ゴダール特集」に対しての「ビビり」から、よりわかりやすく語るためのアイデアとして「サブテキスト」を用意、別の作品を語ることで、ジャン=リュック・ゴダールを読み解くというアプローチを考えていました。
前回と特に今回はそのアプローチが功を奏しているところもあり、わかりやすく「比較」できるものとして機能しているのですが、今後の特集を組むにあたっては、個々の作品について語ることと、ゴダール作品に結びつけてのトークがなかなか合致しないという課題にハタと気付いてしまったというのがあります。
加えて、没後間もなくのタイミングでは、主にストリーミングで視聴可能であったゴダール作品が、軒並み消えていく事態が発生しているというのもあり、我々の制作スピードと映画鑑賞(視聴)の環境の世間的な変化というものにまんまと翻弄もされているという背景もあります。
映画というカルチャーをアーカイブする。これが想像以上に大変であること。映画だけでなく芸術史においても重要なジャン=リュック・ゴダールであれ、作品を気軽に鑑賞しづらいという状況が現実的にこんなに難しいとは…と途方に暮れてしまっている状態です。
とはいえ、ひとまずはでき得る限り作品を取り上げ、今後も拙いなりにゴダール作品だけに限らず、映画というものを語っていくことはやめない、という意思のもと、本エピソードもお送り致します。
ゴダール同様、大島渚監督についても、作品を中々取り上げて語られる機会は多くはないと思います。
ましてや「戦場のメリークリスマス」あるいは「愛のコリーダ」についてはまだ4Kリマスター公開などがされている状態でありますが、本作をはじめとしてフィルモグラフィーを追って取り上げる為にはなかなか言及されにくいというには残念なことだと思います。
観ることができるだけ、昔よりも良いということも言えなくはないですが、現状もU -NEXTのみで視聴可能ということで、映画史的な大島監督の位置としては、確実に「ぞんざい」であると言えると思います。
そんな義憤も加えつつ「新しい戦前」と言われる現在の世界情勢の中で、歴史的な敗戦を迎えた日本の「戦後」を描いた本作について語るのは、なかなか意義深いトライアルだと思います。
(教授)
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Nov 29, 2023
1 hr 35 min

またまた久々の配信となりました。緊張感漲る白熱した番組づくりに邁進する!と意気込んでいた製作当初からうって変わってマイペースな配信頻度と、方向性にブレが出てしまっている感は否めず大変申し訳ありません。
とはいえ前回の「君たちはどう生きるか」のエピソードで徐々に再生回数やフォロー数に変化も生まれ、調子づいてもいたりしてという現金さもありつつで、より方向性を見失ってしまっての最新エピソードになります。
…とはいえ、本エピソードはもうかれこれ、配信日の訳半年前の2023年5月17日に収録されました。新型コロナウィルスの影響があったのかなかったのかははっきりしない状況の中、リモート収録が続いていた中、この日はかなり久方ぶりの再会、という状況で行われました。
その為、かなり遅れての「新年会」として、実にまとまりのない話をしています。「タイムリーさ」とは全く無縁の当番組。2022年の重要作に触れつつ、触れなかったり、2023年上半期に関しても当時「楽しみですねぇ」としか言っていない体たらく、且つ舌鋒鋭く「日本映画批判」が目立つ、リスナー様のお耳を汚しかねない点が多いのはご容赦ください。
収録された音源を何度も聞き返して、あまりの取り止めのなさに我ながら驚いてしまっております。
ただ、一方で、できる限り「録ったものは出していく!」という面白さを感じている部分もありまして、番組開始からあっという間に一年以上経過して、少しづつ少しづつ内部を固めつつ、本当に当初の予定とはかけ離れて「緩く」そして一方で「細く長く」続けることができたら、と気持ちの変化が生まれている感じ、というのを本エピソードから感じ取ってもらえたら嬉しいです。
安易に精査されていない生っぽさを「ライヴ感」と言い訳してはいけないなと思いつつも、居心地の良さを感じているというのが本エピソードから連なる、2023年終盤の僕の偽らざる気持ちであります。
というわけで、リスナーの皆様にとって、特にどんな楽しみを提供できるか、全く想像ができない今回のエピソードではありますが、僕たちなりの「雑談会」として楽しんで頂けたら幸いです。(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
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Nov 27, 2023
2 hr 39 min

今回の配信は予定を変更して、現在公開中(2023年8月時点)の新作劇場公開映画、スタジオジブリ制作、宮﨑駿監督作品の「君たちはどう生きるか」を取り上げます。
世評の賛否両論に背を向けて。そしてエピソードタイトルにあるように「考察」という病と罠に陥らないように、と心がけつつ、我々が目指しているのは「批評」なのか、それとも「感想」なのか、あるいは「考察」なのかという自問自答のスパイラルが我々の中にもあるのです。
本作は、宮﨑駿監督の「自己言及的」でありながら、その自己言及的であるという言い切りが、まさに映画について論じる側にブーメランとして刺さるような、賛否の言及をすり抜けていく凄みがある作品です。
それがまさに、映画やアニメーションを「オタク」として消費し、作品の意図から離れて、観客の権利の行使によって「解釈」によって切り刻まれる作家/作品に対しての、偽らざる心情が吐露された「正直な悪意」によって表現されている作品で、タイトルからして「どう生きるか?」という問いと同じく「受け止める」側への要求度の高さを痛感しながらの収録となりました。
まだまだ言葉足らず、収録時にはすっかり忘れて言及できなかったことも多々ありつつも、本作は特に個人的には「神回」的な切れ味も持ってトークが展開できたと思っています。全方位の映画好き/アニメーション好き、特に「オタク」というカルチャーに対しては毒づいてしまって敵ばかり作るような内容になっておりますが、それはまた「ご愛嬌」ということでお楽しみください。(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
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Aug 7, 2023
2 hr 46 min
