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極楽に生まれた衆生がみんな「阿鞞跋致(あびばっち/不退転)」の位になる、というのは、実は前段の「極楽の菩薩も数知れない」と言う説明から繋がっているのです。これは極楽に生まれた声聞弟子たちが全員阿羅漢になる、というのと対応しています。(さらには菩薩たちの多くが「一生補処=仏になる直前の輪廻の存在」という偉大な存在にまでなれるそうです)
ここに、阿弥陀経の古層と新層の違いを見出せます。極楽を志す小乗仏教の僧侶と、そのあとに大乗仏教の菩薩たちも追従していった姿と。さらには遡って最古層も考えると、善男子善女人という普通の人々が救われるパラダイスの存在も透けて見えてきます。ただ美しい鳥たちが鳴き交わす楽園。そこに小乗仏教の僧侶たちも往生するようになると、鳥たちは阿弥陀仏の化身であり畜生ではない、鳴き声は尊い小乗仏教の覚りを教えてくれる…
そんなお経のほつれが、少しづつ見えてまいります。
#阿弥陀経

