
毎週金曜日に配信している
姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造・精神
今回は、少し僕自身の仕事についてお話ししたいと思います。
僕が仕事をしている「仲野整體」。
一般的には「整体」と書きますが、仲野整體では「体」という字を、旧字体の**「體」**と書いています。
なぜ、わざわざ難しい字を使っているのか。
そこには、僕が身体を見るうえで大切にしている考え方、そして仲野整體が長年大切にしてきた治療への想いが込められています。
「體」という字は、骨偏に「豊」
「體」という漢字をよく見てみると、
骨偏に「豊」
と書きます。
この字を見た時、僕は非常にいい字だなと思いました。
「骨格が豊かである」
「骨格が豊かに動ける」
そんな意味を感じるからです。
身体というのは、ただ痛みがないだけではありません。
立てる。
歩ける。
しゃがめる。
腕を上げられる。
走れる。
山へ行ける。
旅行に行ける。
自分が思った通りに身体を動かせる。
そういう状態こそが、本来の「體」なのではないかと思っています。
骨格が豊かに動けば、人生の中でできることも増えていきます。
だから僕にとって「身体を整える」というのは、単に腰痛や肩こりをなくすことだけではありません。
人生を豊かに動かせる身体へ整えていくこと。
それが「整體」という仕事なのだと思っています。
痛みがなくなったら、次に何をしたいですか?
治療院へ来られる方は、当然ですが何か困っていることがあります。
「腰が痛い」
「肩こりがつらい」
「膝が痛くて歩きにくい」
痛みがあれば、まずそれを何とかしたいと思うのは当然です。
治療する側も、まず痛みや不調を軽減できるように考えます。
でも僕は、その先がとても大切だと思っています。
痛みが少なくなった時に、
「では、この身体で何をしたいですか?」
と聞いてみる。
すると、
「山へ行きたいです」
「旅行へ行ってみたいです」
「本当はこんな場所へ行きたかったんです」
と、少しずつその人のやりたいことが出てきます。
痛みが強い時には、やりたいことを考える余裕すらありません。
「今日は痛い」
「とりあえず休みたい」
それだけで一日が終わってしまいます。
でも身体が楽になってくると、視線が少しずつ未来へ向き始めます。
そこで初めて、
「次は何をしよう」
「ここへ行ってみよう」
という気持ちが生まれてきます。
僕は、そこまで含めて身体を整える仕事だと思っています。
2008年、東京開業を機に「整體」へ戻した
実は僕自身、昔は「整体」という言葉があまり好きではありませんでした。
何をする仕事なのか、少し曖昧に感じていた時期があったんです。
ところが父と、1926年に仲野の仕事が始まった当時の話をしていた時のことです。
昔使っていたものを見ると、「體」という古い漢字が使われていました。
「昔はこの字だったんだよ」
と父から聞きました。
それを見た時、
「だったら創業当時の字に戻そう」
と思ったんです。
そして2008年に東京で開業する時、「仲野整體」として旧字体の「體」を使うようにしました。
当時は単純に、
「創業した頃に使っていた漢字だから」
という気持ちも大きかったのですが、仕事を続ける中で、年々この文字の意味が自分の中で深くなっていきました。
骨が豊か。
身体が豊かに動く。
自分の思うように動ける。
そして、やりたいことができる。
まさに自分たちがやっている仕事そのものではないか、と感じるようになりました。
100年間変わらないもの
仲野整體は1926年から続いています。
長い年月の中で、医学も進歩しました。
新しい治療法も入ってきました。
新しい道具や技術も増えました。
もちろん、僕たちも新しいものを学び続けています。
でも、変わっていないものがあります。
それは、
目の前にいる方が、この先より良い身体で、より豊かな人生を送るためにはどうしたらいいのか
を考えることです。
仲野家では昔から、
「医者より養生、薬より手当」
という考え方も伝えられてきました。
身体が悪くなってから何とかするだけではなく、普段から自分の身体を知り、手入れしていく。
そして、自分自身で身体を良い状態に保てるようになる。
そのお手伝いをすることが、僕たちの仕事だと思っています。
健康とは「何でもできる身体」を持つこと
人生は、一人ひとりに与えられた時間でできています。
一日は24時間です。
その24時間を、身体を壊すような使い方で積み重ねるのか。
それとも身体を整えながら、やりたいことのできる状態を保っていくのか。
その積み重ねは、何十年という人生で大きな違いになります。
身体がつらければ、
「今日はやめておこう」
ということが増えていきます。
誘われても、
「ちょっと無理かな」
と思ってしまう。
旅行も、スポーツも、新しい挑戦も後回しになる。
少しずつ行動範囲が狭くなり、
「どうせできないから」
と考えるようになってしまうこともあります。
逆に、
「身体は動く」
「やってみても大丈夫そうだ」
と思えれば、行動は変わります。
僕が考える健康とは、検査数値だけが正常であることではありません。
やりたいと思った時に、身体が理由で諦めなくてもいいこと。
これは、とても大きな意味を持っていると思います。
僕自身も、最初から走れる人ではなかった
僕自身、今ではマラソンやトライアスロンなど、さまざまなことに挑戦しています。
でも、最初から走っていたわけではありません。
フルマラソンをやってみたらと言われた時も、
「いや、走ってないし」
という感じで、半年くらい断り続けていた記憶があります。
自分自身が動けていない時は、
「やりたい」
よりも、
「できないんじゃないか」
という気持ちの方が先に出ます。
でも、少し走ってみようと思い、これまで患者さんへ伝えてきた身体の使い方を、自分自身でも実践してみました。
すると走れるようになった。
一つできると、
「じゃあ次もできるかもしれない」
と思えるようになります。
そこからトライアスロンにも挑戦するようになりました。
25mも泳げなかったところから始まった
Oct 29

毎週金曜日に配信している
姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造
ノートPCで姿勢が崩れる理由|体を道具に合わせない仕事環境のつくり方
こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。
今回のテーマは、
「パソコン環境を、体に合わせていますか?」
です。
「姿勢には気をつけています」
「背筋を伸ばしています」
「ストレッチもしています」
という方でも、実際の仕事環境を見てみると、身体に負担がかかりやすい状態で何時間も作業していることがあります。
特に難しいのが、ノートパソコンです。
毎日使うものだからこそ、ほんの少しの環境の違いが、1日、1週間、1年と積み重なっていきます。
今回は、まず皆さんにも自分の机を見てもらいながら、
「身体をパソコンに合わせるのではなく、パソコン環境を身体に合わせる」
という視点で考えてみたいと思います。
まず、自分の机の上を見てみてください
この記事を仕事場で読んでいる方は、一度そのまま机の上を見てみてください。
パソコンの画面は、どこにありますか?
目線よりかなり下にないでしょうか。
キーボードを打つために、身体が前へ近づいていませんか?
肩や背中が丸くなっていませんか?
ノートパソコンを使っている方ほど、ぜひ一度確認してみてください。
ノートパソコン最大の弱点は「画面とキーボードがつながっていること」
ノートパソコンは本当に便利です。
持ち運べる。
どこでも仕事ができる。
でも、姿勢という観点で見ると大きな問題があります。
それは、
画面とキーボードが一体になっていること。
キーボードを手が届く位置に置けば、画面は低くなります。
画面を見ようとすると、顔が下がる。
さらに画面へ近づく。
背中が丸くなる。
座る位置も浅くなる。
という流れが起こりやすくなります。
ノートパソコンに自分の身体を合わせ続けていると、自然とパソコンに合わせた姿勢になってしまいます。
30分以上ノートPCだけで作業するなら、環境を見直したい
番組の中では、
30分以上ノートパソコンだけで作業している人は、一度使い方を見直した方がいい
という話をしました。
数分メールを確認する程度であればまだしも、1時間、2時間、そして一日中仕事をするとなると話は変わります。
実際、カフェを見ると、多くの方がテーブルにノートパソコンをそのまま置いて、画面をのぞき込むように仕事をしています。
一方で、ごく稀に、
ノートパソコンを台で高くして、
外付けのキーボードとマウスを使っている方がいます。
そういう方を見ると、
「いた!」
と思ってしまうくらいです(笑)。
カフェでも「PCスタンド+外付けキーボード」という選択肢
ノートパソコンを持ち歩いて仕事をする方は、
PCスタンド
外付けキーボード
マウス
という組み合わせもあります。
最初は、
「カフェでそこまでやるのはちょっと恥ずかしい」
と感じるかもしれません。
でも考えてみれば、周りの人の目よりも、長時間使い続ける自分の身体の方が大切です。
こうした使い方が当たり前になれば、将来的にはカフェ側にPCスタンドが用意されるような環境になっても面白いと思います。
1日8時間なら、1週間で40時間
仕事で1日8時間パソコンを使うとします。
週5日なら、
40時間。
40時間、少し前かがみになっている。
40時間、画面をのぞき込んでいる。
40時間、股関節や背中を曲げた状態で過ごしている。
そう考えると、身体への影響が大きいことがイメージできると思います。
たった4時間座り続けても、身体は変わる
先日、三重県から東京へ戻る途中、大雨の影響で電車が止まりました。
通常なら1時間もかからない区間に、約4時間かかりました。
その間、ずっと座っていてほとんど動けませんでした。
すると、その後、
腰や股関節の調子が良くない。
たった4時間でも、同じ姿勢を続けることで身体の感覚が変わったのです。
仕事で毎日8時間近く座っている人は、その倍です。
もちろん途中で立つ時間はあると思います。
それでも長い時間、身体を曲げたままにしている影響は考えておく必要があります。
週1回の運動だけで40時間分を戻せるのか?
たとえば、
「平日はずっと座っています。でも週末に1時間運動しています」
という方もいます。
もちろん運動は大切です。
でも、
40時間、同じような姿勢で過ごした身体を、週1時間の運動だけですべて戻そうとする
のは、なかなか大変です。
だからこそ、運動だけではなく、
普段の仕事をしている時間そのものを変える
という考え方が重要になります。
体をPCに合わせるのではなく、PCを体に合わせる
ここが今回、一番お伝えしたいポイントです。
身体をパソコン環境に合わせない。
パソコン環境を、身体に合わせる。
一度環境を整えてしまえば、仕事中ずっと「姿勢を良くしよう」と意識し続けなくても済みます。
良い姿勢を取りやすい場所に道具があればいいのです。
まずは「画面を目線の高さへ」
ノートパソコンを使う時の一つの方法は、
画面を上げること。
選択肢としては、
外付けモニターを使う
ノートパソコンをスタンドで持ち上げる
外付けキーボードを使う
外付けマウスを使う
といった方法があります。
まず確認してほしいのは、
自分の姿勢を整えた時に、画面の中心が目線の正面にあるか。
ここです。
「悪い姿勢」にモニターを合わせない
ここで一つ注意点があります。
Oct 22

毎週金曜日に配信している
姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造
「何もしていないのに痛い」はなぜ?体には“使い方の歴史”がある
こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。
腰が痛くなった。
肩が痛くなった。
そんな時、
「昨日、何か重いものを持ったかな?」
「何か変な動きをしたかな?」
と、直前の出来事を振り返る方は多いと思います。
中には、
「何もしていないのに、急に痛くなったんです」
とおっしゃる方もいます。
でも、長年人の体を見ていると、痛みは必ずしも「昨日の何か」だけで起きているわけではないことが見えてきます。
5年、10年、15年。
毎日の座り方や立ち方、仕事、スポーツ、過去のけがなどが積み重なった結果として、ある日、痛みとして現れることがあります。
僕はこれを、
「体の使い方の歴史」
と呼んでいます。
「何もしていない」のではなく、積み重なっていたのかもしれない
たとえば、
重いものを持ったわけでもないのに腰が痛くなった。
咳やくしゃみをした瞬間に痛くなった。
本人からすると、
「たったこれだけで、どうして?」
と思います。
でも、その一回だけで考えるのではなく、それまでの体の使い方を振り返ってみる。
長い時間をかけて同じ場所へ負担をかけ続けていて、最後の小さなきっかけで症状として表に出てきた可能性もあります。
だから、
「痛くなった日の出来事」だけを見ても、本当の背景が分からないことがある
ということです。
痛い場所だけを見ても分からないことがある
腰が痛いから腰だけを見る。
膝が痛いから膝だけを見る。
もちろん、痛みがある場所を確認することは大切です。
ただ、人の体は全部つながっています。
たとえば右の股関節や膝に違和感がある方でも、調べていくと足首の動きに問題が見つかることがあります。
さらに話を聞いていくと、
「昔、反対側をけがしていて、長い間こちら側でかばっていました」
という話が出てくることもあります。
そうすると、
「なぜ今、この場所に負担が出ているのか」
が少しずつつながってきます。
今痛い場所だけでなく、
これまで、体をどう使ってきたのか。
そこを見ることが大切です。
初診で「体の年表」を書いてもらう理由
仲野整體では、初めて来られた方にこれまでの体の歴史を書いていただきます。
子どもの頃のけが。
学生時代にしていたスポーツ。
手術歴。
出産。
どんな仕事をしてきたか。
どんな環境で働いていたか。
睡眠は取れていたか。
一見すると、
「今の腰痛と関係あるの?」
と思うようなことまで振り返っていただきます。
50歳の方なら、50年分です。
丁寧に振り返れば、書くだけでも時間がかかります。
でも、その年表を見ながらお話を聞いていくと、
今の体につながるヒント
が見つかることがあります。
20歳まで戻って考えてみる
たとえば50歳の方に、
「20歳の頃はどうでしたか?」
と聞いてみます。
すると、
「学生時代は何ともなかったですね」
と答えられる。
では、いつから調子が悪くなったのか。
さらに聞いていくと、
「仕事を始めて何年か経った頃、初めてぎっくり腰になりました」
と思い出すことがあります。
その頃の仕事を振り返ると、
「一日中座っていました」
「ノートパソコンを使う時間が長かったです」
という話が出てくる。
そうすると、当時どんな姿勢で何時間過ごしていたのかが少しずつ見えてきます。
今だけを見るのではなく、
症状がなかった時代まで遡る。
すると「どこから体の使い方が変わってきたのか」が分かることがあります。
自分では左右差に気づいていないこともある
人間は、自分の体の癖には意外と気づきません。
診療中に、
「座った状態で右を向いてください」
「次に左を向いてください」
と確認すると、
右はよく回るのに、左はほとんど回らない。
そこで初めて、
「こんなに左右で違うんですね」
と驚く方もいます。
長い間その状態で生活していると、それが本人にとっての「普通」になっています。
だから、自分だけではなかなか気づけません。
体の左右差や動きにくさも、その人が歩んできた使い方の歴史の一部です。
食事や睡眠も含めて「今日の体」ができている
体の歴史は、姿勢だけではありません。
何を食べてきたか。
どれだけ眠ってきたか。
どんな仕事をしてきたか。
どんな生活を続けてきたか。
毎日のさまざまな積み重ねによって、今の体があります。
体だけを単独で切り離して考えるのではなく、
これまでどんな生活をしてきたのか
を見ることが大切です。
自分の体の「違和感」をメモしてみる
今回の番組の中で、いきさんから、
「体調の変化や、動きにくいところをメモするようになった」
という話がありました。
これはとてもいい習慣です。
人間の記憶は意外と曖昧です。
「腰が気になり始めたのは先月くらいかな」
と思っていても、以前の記録を見ると、もっと前にも同じことを書いていた。
そんなこともあります。
だから、
今日は腰が少し重かった
右肩が上がりにくかった
足首が硬く感じた
よく眠れた
体操をしたら動きやすくなった
といったことを簡単に残しておく。
紙の手帳でも、スマートフォンでも構いません。
記録することで、
自分の体へ意識を向ける時間
も自然と増えていきます。
古いバイクと体はよく似ている
僕は古いバイクに乗るのが好きなのですが、乗った後には気になったことを記録するようにしています。
「今日は何キロ走った」
「クラッチが少し気になる」
そんな小さなことです。
あとで整備をお願いする時、その記録があると、
「ここが少しおかしかったんです」
と具体的に伝えられます。
調整してもらえば、また気持ちよく乗ることができます。
体も同じではないでしょうか。
僕は患者さんに、
「自分の体は、一生乗り続ける乗り物です」
とお伝えすることがあります。
新しい車なら、何も気にせず乗っていても簡単には壊れません。
でも、長く使っていくほど小さな変化に気づいて、手入れすることが大切になります。
人間の体は、80年、90年と使っていくものです。
これほど長い間使うものは、なかなかありません。
だからこそ、
小さな違和感の段階で気づく。
Oct 15

毎週金曜日に配信している
姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造・運動
歩き方を変える前に「立ち方」を見直そう|背伸びから始める正しい歩き方
こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。
涼しくなって歩きやすい季節になると、
「少し歩いてみようかな」
「健康のためにウォーキングを始めようかな」
と思う方も多いのではないでしょうか。
歩くことは、とても身近な運動です。
特別な道具がなくてもできますし、普段の移動そのものを運動にすることもできます。
でも、今回ぜひ覚えていただきたいのは、
歩き方を気にする前に、まず「どう立っているか」を確認してほしい
ということです。
歩こうと思うと、ほとんどの人はいきなり歩き始めます。
でも、歩く直前には必ず「立っている時間」があります。
その立ち姿勢が崩れていたら、崩れた状態のまま歩き続けることになります。
今回は、歩き出す前に確認したい足元、背伸び、重心、そして「みぞおちから歩く」という身体の使い方についてお話しします。
歩き方より先に「立ち方」を確認する
歩く時に、
「歩幅を広げよう」
「腕を振ろう」
「足をしっかり前に出そう」
と考える方は多いと思います。
もちろん、運動としてしっかり歩きたい時には、そうした方法もあります。
しかし、長い距離を自然に歩き続けたいのであれば、まず大切なのはスタート地点である立ち姿勢です。
立った時から身体が傾いていたり、足先が外を向いていたりすると、その状態のまま何千歩、何万歩と繰り返すことになります。
だからこそ、
「歩く前に、正しく立てているか?」
を一度確認してみてください。
まずは足先を平行にする
立ち方を確認する時、いきなり背筋だけを伸ばすのではありません。
最初に見るのは足元です。
足先を、進行方向に向かってまっすぐ平行にします。
目安としては、
足の2本目の指とかかとが一直線になるようにする。
そして左右の足の間は、こぶし半分程度を目安にします。
普段、足先を外へ向けて立っている人は、これだけでも
「ずいぶん内股に感じるな」
と思うかもしれません。
でも、自分が普段どんな位置で立っているのかを知ることが第一歩です。
足裏の「3点」に体重が乗っているか
次に確認するのが足裏です。
一度、足の指を持ち上げてみてください。
そして、
かかと・親指の付け根・小指の付け根
の3か所で地面を感じます。
その状態で身体を少し左右に動かして、真ん中へ。
次に前後へ少し動かして、また真ん中へ戻ります。
「ここなら3点で地面を捉えられているな」
という場所を探してみてください。
そこが見つかったら、親指から順番に足の指を地面へ下ろします。
足裏全体で地面を感じながら、身体のど真ん中に立つ。
まずこの感覚をつくります。
そこから「背伸び」をする
足元が決まったら、いつもお伝えしている背伸びです。
今回のポイントは、ただ腕を上へ伸ばすだけではありません。
足元を整えた状態から、順番に身体を引き上げます。
足先を平行にして、こぶし半分程度開く
足の指を上げ、かかと・親指の付け根・小指の付け根の3点を確認する
左右・前後に少し重心を動かし、真ん中を探す
足の指をゆっくり下ろす
手を身体の前で組み、手の甲を見ながらゆっくり上へ伸ばす
顔を正面へ戻し、身体を上へ引き上げる
お腹の感覚を残したまま、腕を横からゆっくり下ろす
この姿勢が、歩き始める前の基本姿勢になります。
イメージとしては、身長を測る時のように、頭のてっぺんを上から引っ張られているような姿勢です。
人は「足だけ」で歩いているわけではない
ここからが歩き方です。
僕が普段お伝えしているのは、
「みぞおちから歩く」
という感覚です。
人間は、足だけを前へ前へ出して歩いているわけではありません。
まず身体がまっすぐ立っている。
そこから身体の重心が少し前へ移動すると、身体が自然に前へ傾き始めます。
その身体を倒さないために、足が自然に前へ出てくる。
つまり、
まっすぐ立った身体の傾きと重力を利用して歩く
という考え方です。
足を力いっぱい前へ送り出すよりも、身体全体を使いやすくなります。
「みぞおちから前へ進んで、その下から足が出てくる」
そんなイメージを持ってみてください。
長く歩くには「力を抜く」ことも大切
長い時間歩こうとすると、ずっと力んで歩き続けることはできません。
だから大切なのは、
リラックスした状態で歩けること。
頭は上へ引き上げる。
身体はまっすぐに保つ。
でも肩には余計な力を入れない。
そこから身体を少し前へ傾け、みぞおちから進んでいく。
歩いている途中で、
「どこか力が入っていないかな?」
「動きにくいところはないかな?」
と、自分の身体を感じてみてください。
歩くこと自体が、身体を本来の位置へ戻していく練習になります。
足裏は、地面を感じる大切な場所
もうひとつ大切なのが、足の裏の感覚です。
足の指先や足裏で、私たちは地面の状態を感じています。
ところが、足先が窮屈な靴を履き続けていると、足の指を自由に動かしにくくなります。
僕自身は、なるべく足先に余裕があり、フラットなベアフットタイプの靴を選ぶことが多くなっています。
家の中を裸足で歩く時のように、
「今、地面のどこに足がついたか」
を感じやすい状態をつくりたいからです。
足元がリラックスすると、上半身も力を抜きやすくなります。
足の指が動きにくい人は、そこから始める
実際に足の指を上げてみると、
「全然上がらない」
「指を一本ずつ動かせない」
という方もいます。
その場合は、無理に歩き方だけを変えようとせず、まず足の指が動きやすい環境をつくることから始めてみてください。
番組では、5本指の靴下を使ったり、足の指を広げたり、関節を動かしたりする方法についてもお話ししました。
立つための土台である足が動きやすくなることは、歩く準備にもつながります。
歩きながら「自分の足」を観察する
こうした練習を続けていると、少しずつ足裏の感覚が分かってきます。
歩き出した瞬間、
「今日は少し外側に着いているな」
「この辺りを重心が通っているな」
と、自分の身体を感じられるようになってきます。
誰かに言われた「正しい歩き方」をそのまま再現するだけではなく、
自分の身体の中で、どこを通ると歩きやすいのかを探していく。
これも大切です。
一人ひとり、これまで使ってきた身体も筋肉の状態も違います。
Oct 8

毎週金曜日に配信している
姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造
肩が痛い人ほど「肩」だけを動かさない。鎖骨と肩甲骨から動かす身体の使い方
こんにちは。姿勢治療家®の仲野孝明です。
今回のテーマは、**「肩の動かし方」**です。
洋服に腕を通した時に肩が痛くなった。
車のシートベルトを取ろうとして肩を痛めた。
そんな経験はありませんか?
浅川先生によると、こうした肩のトラブルを考える時に大切なのが、
「腕だけで動かしていないか?」
という視点です。
肩は、腕の付け根だけで動いているわけではありません。
鎖骨と肩甲骨、そして腕の骨まで含めて動かす。
ここを理解すると、日常の肩の使い方が大きく変わってきます。
痛い場所は「使いすぎている場所」かもしれない
身体に、
痛い
硬い
だるい
重い
といった感覚が出ている時、その場所ばかりを使いすぎていることがあります。
肩も同じです。
たとえば、後ろにあるシートベルトを取る時。
腕だけを後ろへ伸ばして取ろうとすると、肩の関節部分に負担が集中しやすくなります。
でも、
鎖骨や肩甲骨から身体全体を使って取りにいく
と、動ける範囲に余裕が生まれます。
つまり、肩への負担を減らすためには、
「肩だけで頑張らせない」
ことが大切です。
そもそも「肩」とは、どこでしょう?
普段、「肩を動かす」と何気なく言っています。
でも、肩という言葉は少し漠然としています。
実際には、
鎖骨
肩甲骨
上腕骨
などが連動しながら、腕の大きな動きをつくっています。
特に大切なのが、鎖骨と肩甲骨の動きです。
腕を上げる時も、
「腕を上げる」
だけではなく、
身体の中心に近い鎖骨から動きが始まっている
と考えてみてください。
この意識だけでも、腕の上がり方が変わってきます。
鎖骨って動くの?
肩甲骨が動くことは、イメージできる人も多いと思います。
でも、
「鎖骨も動いている」
と言われると、意外に感じるかもしれません。
実際には、肩甲骨と鎖骨はセットになって動いています。
たとえば、
肩をすくめる
肩を耳に近づけるように上げる。
これも鎖骨・肩甲骨の動きです。
肩を下げる
すくめた肩を、下へ戻す。
これも鎖骨・肩甲骨が動いています。
肩甲骨を後ろへ寄せる
胸を開くように肩甲骨を寄せる。
肩を前へ出す
背中を少し丸めるように、肩甲骨を外へ動かす。
この、
上げる・下げる・寄せる・前へ出す
という動きを組み合わせると、肩甲骨と鎖骨は円を描くようにも動きます。
肩は思っている以上に立体的に動く場所なのです。
まず鏡の前で「左右差」をチェックしてみよう
肩の調子が気になる方に、ぜひ試してほしいチェックがあります。
お風呂上がりなどに、鏡の前に立ってください。
姿勢を整えた状態で、
両肩をゆっくりすくめてみます。
その時、
左右同じ高さまで上がるか
片側だけ動きにくくないか
どちらかだけ力が入っていないか
を確認してみてください。
たとえば、
左肩はしっかり上がるのに、右肩だけ上がりにくい。
そんな左右差があれば、鎖骨や肩甲骨の動きに違いが出ている可能性があります。
次に、
肩を下げる
後ろへ寄せる
前へ出す
肩を回す
という動きもやってみます。
大切なのは、
「良い・悪い」と決めつけるより、自分の左右差に気づくこと。
まず自分の身体を知るところから始まります。
動きにくいなら、まず「動かす」
左右差に気づいた時に、最初にやることは難しい筋トレではありません。
先ほどの動きを繰り返します。
肩甲骨・鎖骨を動かす基本
肩を上げる
肩を下げる
肩甲骨を後ろへ寄せる
肩を前へ出す
ゆっくり円を描くように回す
5回、10回程度でも構いません。
特に巻き肩になっている方は、
肩甲骨を後ろへ寄せて、そのまま少し下げる動き
が苦手になっていることがあります。
上げ下げだけではなく、
寄せる+下げる
という立体的な動きを入れてみてください。
無意識に肩へ力が入っていませんか?
緊張すると、
気づかないうちに肩が上がっている人もいます。
仕事に集中している時。
スマートフォンを見ている時。
パソコンを操作している時。
肩がずっとすくんだままになっていることがあります。
そんな時は、
一度肩を上げてから、ストンと下ろす。
さらに、
肩甲骨を後ろへ寄せる。
これだけでも、肩周りの力が抜けやすくなります。
「肩の力を抜いてください」
と言われても難しいものです。
だったら一度、自分でしっかり動かしてから戻す。
その方が、「力が抜けた状態」を感じやすくなります。
もっと強くしたいなら「懸垂」という選択肢もある
肩甲骨を動かせるようになったら、その次は身体を支える力も重要になります。
番組では、懸垂の話も出ました。
懸垂というと、
腕の力で身体を持ち上げる運動
と思われがちです。
でも実際には、鎖骨や肩甲骨をしっかり動かし、背中の筋肉を使うことが重要です。
仲野整體に通われている歯科医師の方で、長年、仕事中の前傾姿勢による首・背中周りの負担に悩んでいた方がいました。
その方が懸垂に取り組み、10回程度できるようになってくると、
「背中が随分楽になった」
と感じられたそうです。
歯科医師の仕事は、どうしても下を向く時間が長くなります。
その姿勢を支える背中側の筋肉が弱ければ、首や肩周りに負担が集中します。
肩甲骨を動かし、背中で身体を支える力をつくる。
これも一つの考え方です。
※痛みがある方がいきなり懸垂を行うという意味ではありません。まずは無理なく肩甲骨を動かすところから始めてください。
懸垂ができなくても「背伸び」はできる
もっと簡単にできるのが、いつもお伝えしている背伸びです。
ただし、ここでもポイントがあります。
単に腕を上へ伸ばすのではなく、
鎖骨の付け根、胸の中央にある胸骨付近から腕を持ち上げるイメージ
を持ちます。
Oct 1

毎週金曜日に配信している
姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の運動
山に登るためのトレーニングとして、トレッドミルを使っている方も多いと思います。
僕自身、長い坂を走れる場所が身近にないため、トレッドミルに傾斜をつけて山の練習をしています。
今回も、傾斜をつけて走ったり、さらに傾斜を強くして歩いたりしながら準備をしていました。
もちろん、これはとても良いトレーニングになります。
ただ、実際に北アルプスを歩いて改めて感じました。
トレッドミルと、本当の山はやっぱり違います。
そしてその違いにこそ、年齢を重ねても一生動ける身体をつくるヒントがあるように思います。
今回は、人生初登山だった弟と北アルプスを歩いた経験から、「山で身体を鍛える」ということについて考えてみます。
トレッドミルでも「上る力」は鍛えられる
山へ行く前、僕はトレッドミルを使って坂道の練習をしていました。
たとえば、
傾斜を7%程度つけて走る
さらに傾斜を強くして歩く
心拍数を上げた状態で動き続ける
といった方法です。
平地しかない場所でも、機械を使えば「上り」を再現できます。
山が近くにない人にとって、これは非常にありがたい方法です。
心肺機能を鍛えるという意味でも、山登りの準備として十分使えます。
ところが実際の山へ行くと、
「同じ坂道でも、身体の使い方が違う」
ことに気づきます。
本当の山には「同じ一歩」がない
トレッドミルは、基本的には同じ場所を同じ条件で動き続けます。
足を置く場所も安定しています。
一方、山には同じ一歩がありません。
石の高さが違う
地面が斜めになっている
柔らかい土がある
岩がある
石が動く
片脚で身体を支える場面がある
次の一歩の高さが毎回違う
常に身体が判断し続けています。
だから、単純な脚力だけではありません。
バランス、体幹、足首、股関節、視覚、判断力。
全身を総動員して進みます。
トレッドミルでは一定のリズムで鍛えられても、山では一歩ごとに身体を適応させなければなりません。
ここが大きな違いです。
トレッドミルは地面からの感覚も違う
僕自身、練習していて感じたのが「地面の違い」でした。
トレッドミルのベルトは、実際の道路や岩場に比べると柔らかい。
そのため、地面から受ける感覚も変わります。
実際の山では、硬い岩や地面に対して身体を支えながら、一歩ずつ進みます。
トレッドミルでは鍛えられるものと、山へ行かなければ身につきにくいものがある。
だから結局、
山に強くなりたければ、山に行く回数を増やす。
これはとてもシンプルですが、大切なことだと思います。
人生初登山の弟を北アルプスへ
今回、一緒に北アルプスへ行った弟は、これまで本格的な登山をしたことがありませんでした。
それでも「行ってみたい」と。
そこで、
「北アルプスを歩くなら、それなりの準備は必要だよ」
と伝えました。
弟はスポーツ選手の身体づくりに関わる仕事をしているため、自分でトレーニングメニューを組み始めました。
体幹トレーニングを入れたり、階段状になったマシンを1時間続けたり、ランニングで有酸素運動を行ったり。
自分なりに数か月準備をしてきました。
こういうところは、僕以上にストイックかもしれません。
一度ルーティンを決めると、かなりきっちり続けられるようです。
帰国したその日に登山用品を買う
ただし、トレーニングはしていたものの、登山用品の準備はかなり直前でした。
海外から帰国したその日に登山用品店へ行き、
「これから槍ヶ岳へ行きます」
と伝えて、必要なレインウェアなどを一気にそろえたそうです。
お店の方からすれば、
「今から槍ヶ岳ですか?」
という感じだったと思います(笑)。
その後、僕のところへ来てもらい、荷物の確認とパッキング。
そして東京から松本へ移動し、翌日から山へ入りました。
人生初登山としては、なかなかのスタートです。
山では「荷物の軽さ」が身体を守る
今回、僕がかなり意識していたのが荷物です。
山では、持っていけば安心するものがたくさんあります。
でも、その安心のために荷物を増やせば、その重量を何時間も自分の身体で運ぶことになります。
だから必要なものは持つ。
でも、
「あったら便利」くらいのものは、できるだけ減らす。
山小屋泊なので、寝るためのテントや大きな寝袋は必要ありません。
行動中の服。
山小屋で着る服。
移動時に使う服。
かなりシンプルに絞りました。
弟は15リットル程度のザック。
水を入れても、重量はそれほど重くならないようにしました。
登山は4時間を超えたあたりから変わってくる
準備をしてきた弟も、最初は比較的順調でした。
ところが、4時間ほど動き続けると、急に脚が疲れてきます。
これはトレーニングをしていても、実際に長時間山の中で身体を使ってみないと分からない部分です。
そこで、
「1時間に一度は何か食べよう」
といった補給の方法も伝えながら進みました。
山では、
体力がなくなってから食べるのでは遅い。
疲れる前に補給する。
冷える前に着る。
喉が渇き切る前に飲む。
こうした「先回り」が大切になります。
身体を壊さずに長く動き続けるための考え方です。
槍ヶ岳で見た「人生で一番きれいな景色」
そして今回、天候にも恵まれました。
雲海。
夜の星空。
そして朝日。
槍ヶ岳周辺から見る景色は、本当に素晴らしいものでした。
弟はこれまでバックパッカーとして世界のいろいろな場所を旅してきました。
それでも、
「人生で一番きれいな景色かもしれない」
と言っていました。
世界の有名な観光地を見てきた人が、日本の山の上でそんな言葉を口にする。
一緒に連れてきた側としても、とてもうれしい瞬間でした。
山に登る魅力は、身体を鍛えることだけではありません。
自分の脚でそこまで行った人にしか見られない景色がある。
その経験も、登山の大きな魅力だと思います。
山登りは「全身トレーニング」になる
山を歩きながら、弟とも身体の話をしていました。
そこで出てきたのが、
「山登りは、本当に良い身体のトレーニングだね」
という話です。
上りでは脚力と心肺機能を使います。
下りでは身体を支える力が必要です。
不安定な石の上ではバランス能力が求められます。
片脚になる瞬間も多い。
そして何時間も動き続けます。
つまり、
Sep 24

毎週金曜日に配信している
姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)
最近、初めて番組を聴いてくださる方も増えてきたので、今回は改めて原点に戻って、
「そもそも健康とは何なのか?」
を整理してみたいと思います。
僕は健康を、ひとつの要素だけで考えていません。
大切にしているのは、
姿勢・睡眠・食事・運動・呼吸・精神
という6つの視点です。
これを僕は「6ヘルス」として考えています。
どれかひとつだけを完璧にするのではなく、今の自分に足りていないものを見つけて、少しずつ整えていく。
それが、健やかに生きるための土台になると考えています。
健康を「ひとつ」にしない
健康というと、
「運動すればいい」
「食事を変えればいい」
「姿勢を良くすればいい」
と、ひとつのことに集中しがちです。
でも実際には、身体はそんなに単純ではありません。
たとえば、姿勢を意識しようと思っても、寝不足で頭がぼんやりしていたら続きません。
食事に気をつけていても、まったく身体を動かしていなければ、それも十分とは言えない。
気持ちが荒れている時には、呼吸も浅くなります。
全部つながっています。
だからこそ、健康を6つに分けて考えると、
「今の自分は、どこが足りていないのか?」
が見えやすくなります。
1.姿勢|身体の使い方を整える
僕は姿勢治療家なので、最初に中心に置いたのが「姿勢」です。
ここでいう姿勢は、ただ背筋を伸ばすことではありません。
大切なのは、
身体をどう使っているか。
立つ。
座る。
歩く。
持つ。
しゃがむ。
こうした毎日の動作を、骨格に無理のない使い方にしていくことです。
どれだけ治療を受けても、日常の身体の使い方が変わらなければ、また同じ場所に負担がかかります。
だからまず、
「自分の身体を正しく使える状態をつくる」
ことが、健康のひとつの土台になります。
2.睡眠|寝ていないと、姿勢どころではない
以前は「まず姿勢」と考えていました。
でも長年多くの方を診ていると、
「先に寝てもらった方がいいんじゃないか」
と思う場面も増えてきました。
睡眠不足の状態では、
集中できない
人の話を聞きにくい
身体を意識できない
イライラしやすい
判断力が落ちる
ということが起こりやすくなります。
その状態で、
「姿勢を意識してください」
と言っても、なかなか難しい。
だから最近は、
寝られていない人には、まず寝ること。
これもとても大切だと感じています。
3.食事|「何を食べるか」を自分で選ぶ
食事は、とても難しいテーマです。
人間は、いろいろなものを食べられます。
食べ物が十分にない環境なら、目の前にあるものを食べるしかありません。
でも現代は違います。
選択肢が多すぎるほどあります。
だからこそ大切なのは、
「自分の身体にとって、何を選ぶか」
ということです。
絶対にこれだけ食べればいい、という単純な答えではありません。
自分の身体の状態や生活に合わせながら、
「これは自分に合っているかな?」
と考える。
食事も、自分の身体と対話する習慣のひとつです。
4.運動|調子がいい時こそ始める
患者さんからよく聞くのが、
「先生、運動が大事なのは分かっているんですけど、なかなかできなくて」
という言葉です。
特に難しいのが、
今、身体に痛みがない人。
痛くない。
体調も悪くない。
そうすると、
「別に運動しなくても大丈夫なんじゃないか」
と思ってしまいます。
でも、10年後、20年後を考えるとどうでしょうか。
今の生活に運動が欠けているなら、
調子がいい今こそ、運動を始めるチャンスです。
悪くなってから始めるより、動けるうちに習慣にしておく。
これは本当に大切です。
年齢を重ねるほど「運動の時間」を確保する
今回の会話では、80歳でも毎日1万歩ほど歩き、1時間程度身体を動かしている方の話も出ました。
年齢を重ねるほど、
「もう歳だから動かない」
ではなく、
動く時間を意識して確保する必要があります。
若い頃は、通勤したり、仕事で歩いたり、自然に動いている時間があります。
でも生活が変わると、その量は減っていきます。
だからこそ、
「体育の時間を自分でつくる」
くらいの感覚が必要です。
運動できないなら、まず30分からでもいい
運動については、週150分程度というひとつの目安もあります。
でも、
「150分なんて無理」
と思って、何もしなくなるのが一番もったいない。
最初は30分でもいい。
週末だけでもいい。
まず始めてみる。
続けているだけでも、何もしない状態とは大きく違います。
僕が大事にしているのは、
100点を目指して0点になるより、30点でも続けること。
身体は、使えば維持されます。
使わなければ、少しずつ使えなくなっていきます。
5.呼吸|自分をコントロールするための道具
呼吸は、誰もが毎日行っています。
でも、意識して使っている人は意外と少ないかもしれません。
呼吸の面白いところは、
自分でコントロールできること。
ゆっくり吸う。
ゆっくり吐く。
一度止める。
深呼吸する。
これだけで、身体だけでなく気持ちの状態も変わります。
イラッとした時ほど「一呼吸置く」
日常生活では、思い通りにいかないことがたくさんあります。
電車の中。
仕事。
車の運転。
人との会話。
「なんでそんなことするんだろう」
と思う瞬間もあります。
そこで、すぐに反応しない。
一呼吸置く。
今回の会話では、アンガーマネジメントの例として「7秒ほど間を取る」という話も出ました。
イラッとした瞬間にそのまま言葉を出すのではなく、
一度呼吸する。
数秒止まる。
すると、
「この人も今日は何かあったのかもしれない」
と違う見方ができることがあります。
健康な時ほど「余裕」がある
これはとても大切な視点です。
自分のコンディションがいい時は、多少のことが起きても流せます。
でも、
寝不足
疲労
空腹
Sep 17

毎週金曜日に配信している
姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の運動
富士登山競走、5合目で終了。それでも挑戦して見えた「次の景色」
こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。
今回は、富士登山競走・山頂コースに挑戦したお話です。
結果からお伝えすると、
山頂まで到達することはできませんでした。
5合目の関門で終了。
「5合目まで?」と思われるかもしれません。
でも、この大会。実際に参加してみると、改めてものすごいレースだと感じました。
そして、完走できなかったからこそ見えた課題と、
「達成したい」という気持ちと、「健康のために無理をしない」という気持ちをどう両立するか。
そんな、自分自身の「生きる姿勢」についても考える機会になりました。
富士登山競走とは?標高差約3000mを一気に駆け上がる大会
富士登山競走の山頂コースは、富士吉田市役所付近の標高約770mからスタートし、富士山頂まで一気に登っていくレースです。
ゴールは標高約3770m。
つまり、
標高差は約3000m。
しかも制限時間は4時間30分です。
一般的な登山なら何時間もかけて登るルートを、ほぼ止まらずに駆け上がっていきます。
僕自身、これまで砂漠レースや100kmウルトラマラソン、長距離のトレイルなど、いろいろな挑戦をしてきました。
それでも今回、
「もしかすると、これが一番過酷なんじゃないか」
と思うほどでした。
山頂コースに出るだけでも、まず条件がある
実は、誰でもいきなり山頂コースに出られるわけではありません。
まず5合目コースで一定のタイムをクリアし、山頂コースへの出場資格を獲得する必要があります。
僕は以前、5合目コースを2時間20分以内で走り、山頂コースへの出場権を獲得していました。
だから今回、ようやく山頂コースへ。
ただし、山頂コースに出場する選手は、全員がその基準をクリアしてきた人たちです。
つまり、スタートラインに立っている時点で、
みんな速い。
約1700人が一斉にスタートします。
走り始めた瞬間から、その熱量が違いました。
スタートした瞬間から「暑い」
スタートは朝7時。
気温そのものは、それほど高くありません。
それなのに、走り始めるとものすごく暑い。
周囲の選手が全員、かなりのペースで上っていくからです。
スタート前は、
「山頂は寒いかな」
「何を着ていこうかな」
そんなことも考えていました。
でも始まってしまえば、それどころではありません。
短パンとノースリーブでも暑い。
そして何より、
まず5合目を通過しなければ、山頂へは行けない。
山頂のことを考える余裕はありませんでした。
最大のポイントは「馬返し」までのタイム
今回、一番大きな課題になったのが「馬返し」でした。
スタート地点から馬返しまで、およそ10km。
標高770m付近から1500m付近まで、ほぼずっと上りです。
さらに馬返し以降は登山道が狭くなります。
多くの選手が一気に登山道へ入るため、ここで渋滞が起きます。
つまり、
渋滞が始まる前に、どれだけ前へ進めるか。
これが非常に重要になります。
目安になるのが、馬返しまで約1時間5分。
今回の僕は、そこから数分遅れてしまいました。
「たった数分」
と思いますよね。
でも、この数分が非常に大きい。
ここを数分縮められなければ、その先でどうしても詰まってしまいます。
5合目通過は2時間19分51秒
今回、5合目には
2時間19分51秒
で到着しました。
数字だけを見ると、
「2時間20分を切ってるじゃないか」
となります。
実際、山頂コースの出場資格という意味では、そのタイムでも基準内です。
しかし、その先の山頂を目指すためには、さらに余裕を持って通過しなければならない。
僕の場合、
あと5分程度縮める必要がある。
わずか5分。
でも、その5分を縮めるには、今の走力そのものをもう一段階上げる必要があります。
5分を縮めるには「全部」を変える必要がある
今の僕のフルマラソンの走力を考えると、次に必要なのは単純です。
持久力を上げる
スピードを上げる
坂道の練習をする
同じ心拍数で、より速く動ける体をつくる
体重を少し落とす
やるべきことは見えています。
だからこそ、悩みます。
できないわけではない。
手順を組めば、可能性はある。
でもそのためには、かなり高い強度のトレーニングが必要になります。
「達成したい」と「健康でいたい」の間で
ここが、今回一番考えたところです。
僕は姿勢治療家として、
一生動ける身体をつくること
を大切にしています。
だから当然、健康を壊すようなトレーニングをすすめる立場ではありません。
一方で、今回のようなレースを完走するには、高い負荷をかけなければ届かない領域があります。
つまり、
健康を優先して無理をしないのか。
それとも、
見えている景色を見に行くために、もう一段階負荷を上げるのか。
これは単なるスポーツの話ではなく、
「どう生きるか」
という話にも近い気がしています。
市民ランナーの「グランドスラム」
市民ランナーの世界には、「グランドスラム」と呼ばれる一つの目標があります。
代表的なのが、
フルマラソン3時間切り
100kmウルトラマラソン10時間切り
富士登山競走・山頂コース完走
です。
どれも簡単ではありません。
僕自身、
フルマラソンは3時間19分台。
100kmは10時間台。
富士登山競走も今回、あと一段階届かない。
全部、
見えているけれど、まだ届いていない。
そんな位置にいます。
だからこそ面白い。
でも同時に、
「本当にそこまでやるのか?」
という問いもあります。
年齢とともに難しくなる「速さ」
長い距離をゆっくり進む能力と、速く走る能力は少し違います。
年齢とともに特に落ちやすいのは、スピードや高い心拍を維持する能力です。
富士登山競走は、
4時間以上、かなり高い強度で動き続ける。
そこが独特です。
100kmをゆっくり走るのとも違う。
長いトレイルを進むのとも違う。
心拍数が高い状態で、ずっと上り続ける。
本当に特殊なレースです。
富士山に通ったことで得たもの
Sep 10

毎週金曜日に配信している
姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造
食後になると胃が重い。
なんとなくお腹が張る。
食べたいのに、たくさん食べられない。
こうした不調が続けば、まず大切なのは医療機関で診てもらうことです。
胃に炎症があったり、胃の入口や出口の働きに問題があったりする場合には、当然、適切な検査や治療が必要です。
一方で、
「検査では特に問題ありません」
と言われたのに、なぜか胃の不快感が続いている。
そんな時に、もう一つ見てほしい場所があります。
それが、
肋骨と背骨の動きです。
今回は、仲野整體 東京青山の浅川先生と一緒に、胃の不調と身体の「外側」の関係について考えてみます。
胃の不調なのに、なぜ「肋骨」を見るのか?
食事をすると、胃は食べ物を受け入れるために広がります。
その胃の周囲には、横隔膜や肋骨、背骨、さまざまな筋肉があります。
ところが、胸郭まわりの動きが硬くなっていると、身体全体としての広がりや呼吸の動きも小さくなります。
浅川先生が臨床で着目しているのが、
「胃の周囲にある肋骨や胸郭が、きちんと動いているか?」
という視点です。
胃だけを見るのではなく、
肋骨
背骨
横隔膜周辺
肋骨と肋骨の間にある肋間筋
胸の大胸筋
背中の脊柱起立筋
なども含めて、身体全体を確認していきます。
「内臓の問題だと思っていたけれど、実は身体の動きにも改善できる部分があった」
というケースもあるわけです。
胃はどこにある?
自分の身体で考えてみましょう。
胃は、おおまかにはみぞおちから少し左側に位置しています。
上には横隔膜があり、その周囲には肋骨があります。
そのため、左側の肋骨が動きにくかったり、背中側の胸椎が硬くなっていたりすると、身体を動かした時の左右差として感じられることがあります。
まずは、
「自分の右と左の肋骨は、同じように動いているかな?」
と感じてみるだけでも、身体を見る目が変わってきます。
背骨が硬いと、肋骨も動きにくくなる
肋骨だけが単独で動いているわけではありません。
肋骨は背骨とつながっているため、背骨、特に胸椎の動きと深く関係しています。
たとえば、
長時間座っている
背中を丸めて座っている
ソファにもたれている時間が長い
スマートフォンを見ている時間が長い
身体をひねる動作が少ない
こうした生活が続けば、胸椎や肋骨周辺は動きにくくなりやすくなります。
仲野整體でも、胃の不調を訴える方の身体を見た時に、背骨の動きが非常に少なくなっているケースがあります。
身体を整えた後に、
「胃のあたりが軽く感じます」
と言われることもあります。
もちろん、すべての胃の不調が背骨や肋骨から起きているという意味ではありません。
ただ、
「胃の調子が悪い=胃だけを見る」
ではなく、
「胃の周囲を含めて身体全体を見る」
という視点を持っておくことは大切だと考えています。
胃が重いと感じた時にできる「背伸び」
では、自分では何ができるでしょうか。
一番簡単なのが、
背伸びです。
背伸びをすると、背骨が伸び、肋骨も引き上げられます。
そこから、
横に倒す
身体をひねる
深呼吸する
この3つを組み合わせます。
① まず背伸びをする
両手を前で組み、そのまま上へ伸ばします。
身体を上に長くするイメージです。
一度顔も上げて大きく伸びたら、顔だけ正面へ戻します。
これだけでも肋骨が引き上がります。
② 身体を横へ倒す
伸びた状態を保ちながら、ゆっくり右へ倒します。
できるだけ身体を長く保ったまま倒すと、脇から肋骨のあたりが伸びてくるのが分かると思います。
そこで、ゆっくり息を吸います。
無理のない範囲で少し止め、ゆっくり吐きながら戻ります。
反対側も同じように行います。
③ 身体をひねる
今度は背伸びした状態から、ゆっくり右へひねります。
一番気持ちよく動けるところまでいったら、そこで深呼吸。
反対側も同じです。
大切なのは、無理やり大きく動かすことではありません。
「自分の身体は、どちらが動きにくいかな?」
と感じながら行ってみてください。
「伸ばす+呼吸」で肋骨を動かす
肋骨を動かす時に欠かせないのが呼吸です。
肋骨は、呼吸のたびに動いています。
そのため、
身体を伸ばした状態で深く呼吸する
というだけでも、普段動いていない部分を動かすきっかけになります。
背伸びして、横へ倒して、呼吸する。
背伸びして、ひねって、呼吸する。
特別な道具は必要ありません。
毎日少しずつ繰り返すことで、
「右は動くけど左は硬い」
「前より深く呼吸できる」
といった変化に気づけるかもしれません。
歩くことも、立派な「内臓周辺の運動」
もう一つ、浅川先生がおすすめしているのが歩くことです。
ただ歩くだけではなく、
腕をきちんと振って歩く。
これがポイントです。
腕を振ると、身体には自然なひねりが生まれます。
背骨が回り、肋骨も動きます。
ところが、スマートフォンを両手で持ちながら歩いていると、腕が振れません。
すると上半身の回旋も小さくなります。
歩く時くらいはスマートフォンから手を離して、
腕を振りながら、身体全体で歩く。
これだけでも日常の運動量は変わります。
走ってみると分かる「肋骨も働いている」
長時間走っていると、脚だけでなく肋骨の間が筋肉痛になることがあります。
僕自身、長い距離を走っていると、
「肋骨の間もずいぶん使っているんだな」
と感じることがあります。
身体は、脚だけで走っているわけではありません。
腕を振り、背骨をひねり、胸郭を動かし、呼吸しながら前へ進んでいます。
スポーツ選手の動きを見ても、上半身が完全に固まったまま動いている人はほとんどいません。
速く、しなやかに動く人ほど、身体全体を使っています。
これはアスリートだけの話ではありません。
人間は本来、全身を連動させて動くようにできています。
胃の調子が悪い時こそ「外側」にも目を向ける
胃の不調があると、どうしても
「何を食べたのが悪かったんだろう?」
「胃薬を飲んだ方がいいかな?」
と、胃そのものに意識が向きます。
もちろん、それも必要です。
ただし、医療機関を受診して大きな問題が見つからない場合には、
Sep 3

今回は、「姿勢が変わると、人生が変わる」という言葉を、まさに体現された患者さんのお話です。
来院されてちょうど1年が経った方と、これまでの変化を振り返る機会がありました。最初に来院された時は、朝起きて最初の一歩でかかとが痛い。歩き出すこともつらい。ランニングや山歩きも不安。足底筋膜炎かもしれない、年齢的に仕方がないのかもしれない。そんな不安を抱えながら、会社の同僚の紹介をきっかけに、覚悟を持って来院してくださいました。
50代で仕事が忙しくなり、通勤時間も長くなり、帰宅は夜9時、10時。週末には疲れ切って何もする気が起きない。以前は山登りをされていたものの、15年ほどほとんど運動をしない生活になっていました。体もかなり動かしづらい状態で、まずは背伸びや座り方、歩き方など、基本的な体の使い方を一つずつ確認しながら整えていきました。
すると、少しずつ体が動くようになり、考え方にも変化が出てきました。仕事を早く切り上げる意識が生まれ、自分の時間を大切にしようという気持ちも出てきたのです。さらに、水曜飛脚の歩く練習に参加し、その後は少しずつ走ることにも挑戦。ランナーであるご主人と一緒に走る時間もできるようになってきました。
体が変わると、行動が変わります。
行動が変わると、人生の選択肢が増えていきます。
今回の症例で大切だと感じたのは、体の痛みを改善することだけがゴールではないということです。本当に大事なのは、その先にある「何をしたいか」です。もう一度山に行きたい。家族と一緒に走りたい。休みを取って旅行に行きたい。自分のための時間を取り戻したい。そうした願いが、体を整える大きな力になります。
また、日本人は特に仕事を優先しすぎて、自分の人生の大事な予定を後回しにしがちです。でも、人生はいつまでも続くとは限りません。だからこそ、やりたいことを先に予定に入れることが大切です。仕事の予定だけで1年を埋めるのではなく、「今年これをやった」と言える大きな石を、最初にスケジュールに入れていく。
体の姿勢を整えることは、生き方の姿勢を整えることにもつながります。
足の痛みや疲れやすさ、年齢による不安を抱えている方、仕事に追われて自分の時間を失っている方に、ぜひ聴いていただきたい回です。今日の一歩が、これからの人生を変えるきっかけになるかもしれません。
体を見直す時間は、人生を見直す時間です。
■ラジオへの質問・ご感想はこちら
あなたが気になったことは、きっと他の誰かも気になっています。お気軽にどうぞ。番組で取り上げることもあります。
年齢・性別・身長・体重、お仕事の内容など、書いていただけるほど具体的にお答えできます。
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■姿勢治療家® 仲野孝明の動画講座
一生使うカラダの取扱説明書【暮らしの解剖学】
人間の設計図を知れば、立つ・座る・歩く・動くが変わる。
専門知識を、毎日の暮らしで使える知恵へ。
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■治療のご相談|仲野整體東京青山
1926年創業。姿勢治療家®HEAD OFFICE
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Aug 27
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