23冊目に扱うのは、千葉雅也さんの「勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版」です。
千葉雅也さんは立命館大学の教授で、哲学や表象文化論を研究されています。
2013年には紀伊国屋じんぶん大賞も受賞されましたね。小説家としては芥川賞の候補にも二回なっています。
哲学者でありながら小説家でもある千葉さんの作品は読者をひきつける文体で書かれており、難解なテーマでも読みやすいものが多いようです。
タイトルは「勉強の哲学」。
一見お勉強・学問系のお堅い話かと思われますが、ここで扱われている「勉強」とは、端的に言うと「喪失」のこと。
自分がより自由になり可能性を広げるために、今自分がいる環境の常識を離れ、自ら変っていくこと。
お堅い「お勉強」とは一線を画す深い「勉強」についてを語った本です。
副題にもついている「来たるべきバカ」というキーワードも気になりますね。
千葉さんが掲げる「バカ」という言葉は、すべての人が秘めている要素のこと。
特に享楽的な状態・何かにこだわっている状態のことを指すようです。
例を挙げると、「ドラゴンボール」について皆が雑談として表面的な話題をしているときに、
突如「負けキャラとしてのヤムチャ」について滔々と語る状態のことと説明しています。
少し前に流行った「偏愛」という言葉に近いかもしれません。
この本は、真面目に学問や勉強法など語られるものではなく、
自分の個性や内面、またそれを形づくる出会いなどについて考える本になりそうです。
今回のキーワードはこちらです。
・来たるべきバカ
・言葉にこだわってキモくなる
・深い勉強の思考法 ツッコミボケこだわり
次回その詳細について解説していきます。
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