「社会とつながる情報学」平成19年度市民講座
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National Institute of Informatics
佐藤一郎「ICタグとネット社会」
59 minutes Posted Aug 2, 2007 at 12:00 am.
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SuicaやPASMOなどの電子定期券の仕組みを知っていますか。電子定期券には電池は入っていませんが、自動改札機とは電波を使って通信をしています。これを支えているのがICタグ(電子タグ)の技術です。
ICタグは電子定期券に限らず、様々な分野で使われ始めています。バーコードの代わりとして商品管理に使われていますし、将来は偽札防止のためにお札一枚一枚にICタグが埋め込まれるかもしれません。つまり、みなさんが気がつかないうちに身近にある品々がICタグにより情報を発信し、ネット社会とつながり始めています。ICタグはネット社会だけでなく、現実世界も変えてしまう強力な技術です。でも強力な薬には副作用があるように、ICタグはいままでは考えもしなかったような危険も引き起こすかもしれません。例えばあなたの電子定期券が知らないうちに他人に使われてしまったり、チャージしたお金が電子スリに遭うことはないでしょうか。あなたの行動はICタグを通じて監視されてしまうことはないでしょうか。お札に埋め込んだICタグから財布内の金額が盗み見られることはあるでしょうか。
今回の講演ではICタグに関する入門的解説をしていきます。情報技術や電波に関する知識は不要です。また、こうした素朴な疑問についても答えていこうと思います。